ドラゴンボールのナメック星編はどうして面白いのか?
ドラゴンボールと言えば国民的漫画の代表格!
僕もドラゴンボールには夢中になったなぁ~!
そんなドラゴンボールの中で、ナメック星編は特に面白いエピソードだと僕は思っている。
なんとドラゴンボールのナメック星編では、ホラー映画の黄金パターンが隠されていたのだ!
この記事ではドラゴンボールのナメック星編が面白い理由について、僕の見解を書いていこう!
Contents
どうしてドラゴンボールのナメック星編は面白いのか?
僕が小学校のころ漫画と言えば「ドラゴンボール」ってほど、この漫画は人気があった。
実際粕川もドラゴンボールはすごく面白いと思うし、子供のころかなりハマった!
ドラゴンボールのコミックスは全巻持っているしね。
ただドラゴンボールの全てが好きなわけではない。
僕がドラゴンボールで本当に面白かったと思うのはナメック星編のころだ。
ナメック星の頃のドラゴンボールは本当にすごい傑作だと思う!
なんでナメック星のころのドラゴンボールが面白いのかと考えてみた。
するとナメック星編のドラゴンボールには「ホラー映画」の黄金パターンがあることに気づいた!
ドラゴンボールのナメック星編がどうして面白いのかを解説していこう。
ドラゴンボールのナメック星編はホラーの構成があるから面白い?
ドラゴンボールのナメック星編は傑作ホラー映画が持つ特徴を備えている。
名作ホラー映画には以下のような状況になる作品が多い。
「人間が閉鎖空間に閉じ込められて、周りを恐ろしい存在に囲まれる恐怖」
「13日の金曜日」「悪魔のいけにえ」「変態村」「蝋人形の館」「ナイトオブザリビングデッド」…幾多の傑作ホラーがこの展開を持っている。
例えば「13日の金曜日」は若者たちがクリスタルレイクのキャンプ場でキャンプをしていると、夜ジェイソンに襲われるという物語だ。
ジェイソンは強く、とてもじゃないが人間は太刀打ちできない(最後には倒されちゃうけど)。
クリスタルレイクの周りには人気がないし、人間がいたとしてもジェイソンに殺されている。
クリスタルレイクで若者たちは完全に孤立するわけだ。
そして徐々にジェイソンによって若者たちが始末されていく。
ある場所に閉じ込められた人が孤立し、強大な敵に襲われる…
このホラーに共通する面白い要素がドラゴンボールのナメック星編にもあるのだ。
ではホラー映画の黄金パターンはドラゴンボールナメック星編のどこにあるのか?
ドラゴンボールでナメック星に行った理由
ドラゴンボールのナメック星編ではクリリンやゴハン、ブルマたちがナメック星にドラゴンボールを探しに来る。
なぜかというと、ベジータ戦でヤムチャやチャオズ、天津飯やピッコロなどが殺されてしまったからだ。
ピッコロが殺されてしまったということは、地球の神様もいなくなる。
すると地球のドラゴンボールも消えてしまったわけだ。
仲間たちを生き返らせるには、ナメック星のドラゴンボールに頼るしかないという状況になる。
こうしてゴハン、ブルマ、クリリンはナメック星に行くことになった。
ドラゴンボールのナメック星編を面白いものにした状況設定
ドラゴンボールでナメック星に行くことになったメンバーが、面白さにつながっている!
ナメック星に初めに行くメンバーは、ゴハンにブルマにクリリン。
この時点での3名は、ドラゴンボールの世界ではそれほど強くないメンバーである。
主人公の悟空はいない。
悟空はベジータ戦での負傷のために地球で入院している。
ゴハンはセル編になるとかなり強くなるけど、ナメック星編時点ではクリリンよりも潜在能力があるくらいのもの。
この中途半端に強いメンバーでナメック星に行っているところが面白い展開に繋がっている。
つまりホラーの黄金パターンに当てはまってくるのだ。
ナメック星には強大な敵、フリーザ一味がいる。
さらには地球で苦戦したベジータまでもがナメック星に来ている。
フリーザとベジータという強大な敵がうろつくナメック星に、中途半端な強さを持つゴハンたちが来てしまったわけだ。
これは上に書いたホラー映画の黄金パターンに似ている。
ゴハンたちからしたら、フリーザもベジータも、ホラーにおける怪物のように恐ろしい存在なのだ。
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ナメック星に閉じ込められるところが面白い!
ナメック星に着くとゴハン達は宇宙船を壊されてしまい、地球へ戻る事が出来なくなる。
ゴハン一行はナメック星に閉じ込められたという状況だ。
このナメック星からゴハンたちが出られなくなるという設定が、ドラマを面白いものにしている。
ホラー映画の黄金パターンを思いだしてほしい。
まわりを強大な敵に囲まれた者が、閉鎖された空間に閉じ込められる恐怖。
「閉じ込められると言ってもナメック星は惑星じゃないか、いくらでも逃げられる」と思わないで欲しい。
フリーザたちはスカウターを持っているので、戦闘力のある者の位置はすぐにかぎつけられる。
ベジータは敵の気をうかがう能力をマスターしている。
しかもドラゴンボールの世界では、ものすごいスピードで空間を移動できるので、離れていても一瞬で追いつかれてしまう。
うかつにナメック星で行動していたらフリーザやベジータたちに見つかってしまうという状況だ。
これはまさにホラー映画の黄金パターンにある状況設定である。
ナメック星に閉じ込められるとは、「ナイトオブザリビングデッド」で人間たちが一軒家に閉じ込められて、周りをゾンビたちに囲まれたような状況に等しい。
まさにホラー映画の展開である。
そしてこの状況がドラゴンボールのナメック星編を面白いものにしている。
ベジータとフリーザが敵対している所も面白い!
ナメック星編ではベジータとフリーザが敵対している点も面白い理由の一つだ。
誇り高いベジータは、フリーザに手下として扱われるのが気に食わなかった。
フリーザも自分に反抗してくるベジータを邪魔に感じていた。
ベジータもフリーザもナメック星のドラゴンボールで永遠の命を手にして、全宇宙を侵略しようとしている。
ベジータとフリーザが敵対している状況。
ここに中途半端な強さを持つゴハンたちがやってくる展開だ。
●ゴハン一行
●ベジータ
●フリーザ軍団
ナメック星編はこの三グループがドラゴンボール争奪戦で争いあう構図。
思惑の異なる3組がドラゴンボールを奪い合いするドラマが、ナメック星編を面白くしているのだ。
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フリーザが圧倒的に強いところが面白い
ナメック星編で登場するフリーザが圧倒的に強いところも、面白い理由の一つ。
ナメック星編で「13日の金曜日」のジェイソンに当たるのは、フリーザ軍団だ。
フリーザは恐ろしく強い。
戦闘力53万!(笑)
ザーボンと戦った時点のべジータの戦闘力が2万超えくらいなところを考えると、フリーザは異常に強い!
しかもフリーザは3段階の変身ができる。
戦闘力はより跳ね上がるということだ。
しかもフリーザは強力な仲間たちを引き連れてドラゴンボールを探している。
悟空との戦いから回復したベジータもナメック星にやってくる。
クリリンやゴハン達がとてもかなう相手じゃない!
しかも頼みの綱の悟空は、ベジータ戦の負傷や宇宙船での修行でなかなかナメック星に来れない。
主人公の悟空がナメック星に助けに来れないようにしているところが、物語的に面白いのだ!
悟空が来ないことで、ゴハンたちがいつフリーザと遭遇するか分からないというドキドキ感を増している。
もしもナメック星に初めから悟空が来ていたら、おそらくここまで面白くなかったと思う。
悟空は強いので、相手がフリーザでも何とかなってしまうからだ。
しかしあえて悟空を出さず、ゴハンやクリリンという比較的弱いキャラをナメック星で孤立させたところが面白いのだ!
しかも周りにはフリーザやベジータという強大な敵がうろうろしている。
でも、ゴハン一行はドラゴンボールを集めなければならない。
この状況こそドラゴンボールのナメック星編を面白いものにしている理由だと感じている。
ホラーの黄金パターン「ある場所に閉じ込められた者が、迫りくる強大な存在に恐怖する」という展開がドラゴンボールのナメック星編にある。
大切なことはゴハン達にとって、ベジータやフリーザ軍団が恐ろしく強い存在なこと!
このため読者はゴハン達がどうなるかと、ホラー映画にも似たドキドキを体験する。
ベジータとゴハンたちが手を組む展開も面白い
ナメック星編でベジータとゴハンたちが一時的にとはいえ、手を組む状況になるとこも面白い。
ベジータは悟空との戦闘で強さを増していたので、キウイやドドリア、ザーボンたちを倒せるようになる。
しかし、フリーザはギニュー特戦隊を呼んでしまうのだ。
いかにベジータが強くなっていようと、ギニュー特戦隊のメンバーには歯が立たなかった。
ここで仕方なくベジータは一時的にゴハンたちと手を組むことになる。
ゴハンたちとベジータでギニュー特戦隊と戦うのだ。
この敵だったベジータとゴハンたちが、ギニュー特戦隊を前に手を組むという展開もとても面白いと思った。
ゴハンやベジータのもとにギニュー特戦隊が来たときなんか、本当にハラハラしたものだ!
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ドラゴンボールのナメック星編以降
僕はナメック星編までのドラゴンボールはものすごく好きだ。
しかしその後の人造人間編、セル編、魔人ブウ編は、ナメック星編ほど面白いとは思わない。
なぜかと言うと、ドラゴンボールのキャラクターの強さが飽和してくるからだ。
敵も味方も強くなりすぎて惑星だって簡単に壊せるようになり、現実離れした世界観になっていく。
そこがドラゴンボールの魅力だと言えばそうだろう。
ナメック星編以降は敵と戦うメインキャラが悟空、ゴハン、ピッコロ、ベジータやトランクスといった強いメンバーに大体固定されてくる。
かつての仲間キャラは敵が強すぎて傍観する側に回ってしまうのだ。
僕はヤムチャや天津飯、チャオズ、ヤジロベーなど個性のあるキャラクターがいるのに、彼らはあまり参戦しなくなるのが漫画としてもったいない気がした。
この4名はもっと個性を生したエピソードの作れるキャラクターである。
フリーザの次にはより強い人造人間が出る。
人造人間よりも強いセル、さらに強い魔人ブウ…
悟空やベジータ、トランクスも強くなっていく。
強さがどんどん増加し、キャラの強さに視点が集中してくるドラゴンボール。
ドラゴンボールはエピソードが進むにつれてキャラの強さが飽和していくのだ。
強さだけでなくもっと人間ドラマや、キャラの強さ以外の特徴で色々エピソードを作れたのではないか?
僕はそう感じてしまう。
僕の感覚で、キャラの強さが絶妙で状況設定も素晴らしく、ドキドキワクワクが最高潮に達していたのがナメック星編だった!
そのナメック星編は実はホラーの黄金パターンに近い設定を持っていたのだ!
最後に
ドラゴンボールのナメック星編は面白いということについて見てきた。
何よりナメック星編には、名作ホラー映画の黄金パターンが当てはまっていた。
「閉鎖空間に閉じ込められた者に迫る、強大な敵の恐怖」
これがホラー好きな僕としては、すごくツボにはまる面白さだったのだ。
ドラゴンボールのナメック星編は戦闘力がまだ分かりやすい数値だったので、誰がどの程度強いかが数字で分かったので面白かった。
セル編などに入ると戦闘力の基準があいまいになってきたように思う。
「戦闘力」と言う発想は、斬新!
子供心に「キャラクターの強さを数値で表す」なんて面白いなと思った。
僕はナメック星編ではザーボンやドドリアが好きだった。
特にザーボン対ベジータ戦が良かった!
ザーボンが醜い姿に変身して戦うあのエピソードさ。
リクーム対ベジータ戦も良かったなぁ~!
ナメック星編はベジータの頑張りが特に感動的だった!
色々書いたけどあらためて僕は言おう。
ドラゴンボールは面白い漫画だと!
そんなドラゴンボール好きな粕川が、おすすめの漫画作品ランキングベスト10を発表した記事は、以下に載っています♪
ブログ読んでくれてありがと~!