漫画アート芸術家

漫画とアートを組み合わせて創作を行う漫画アート芸術家が、漫画の描き方や芸術、創作活動について書いているブログです。

漫画の描き方

漫画ストーリーの作り方、コツ、考え方を簡単6つの要素にまとめた

投稿日:

漫画ストーリー

 

漫画のストーリーを作ろうと思った時まず何から始めたらいいのだろう?

漫画の物語を作ると言っても漠然としすぎて何から始めたらいいか分からない。

そんな方へ向けて漫画のストーリーの作り方、コツ、考え方について書いていこう。

ここに書くことは読み切り漫画を描く時や一話完結モノを描くときに特に使えるぞ!

 

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1.【漫画ストーリーの作り方】テーマを決める

漫画ストーリーの作り方でまず大切なのは「テーマ」を決めること。

 

テーマとは漫画の中で何を一番見せたいのか?ということ。

漫画のストーリー作りはテーマを決めることから始まる。

 

例えば32ページの読みきり漫画を描くとして「冒険家の主人公が人のいない古代遺跡に探検に行き、恐ろしい体験をする」という話は漫画のテーマになる。

漫画のテーマで何を選ぶかというのは作家の個性である。

テーマというのは人の数だけ存在するので、あなたが心底描きたいもの、伝えたい事を選ぶようにしよう。

 

中にはテーマを決めずシチューエーションだけで漫画を描く人もいる。

描きたいシチュエーションをひたすら羅列するような描き方だ。

シチュエーション同士に物語の繋がりがあり、物語にテーマの筋が通っている場合はこの作り方でもうまくいく。

でもシチュエーション同士がバラバラでテーマが統一されていない場合、よくわからない漫画になる可能性が高い。

 

「こんなシーン描きたいな」というシチュエーションだけを寄せ集めるのではなく、漫画のメインテーマを決めて筋の通ったストーリーを作ることが大切だ。

2.【漫画ストーリーの作り方】シチュエーションやエピソードを出す

漫画のテーマを決めたら次にテーマと関連したシチュエーションやエピソードを出せるだけ出していこう。

・シチュエーション⇒物語を展開していくために必要な状況
・エピソード⇒物語を構成している短い話

 

ここで大切なことは漫画のテーマと関連したシチュエーションやエピソードをとことん出していくこと!

例えば32ページの漫画を描こうとしているなら物語内で描かれるであろうあらゆる状況、絵、セリフ、エピソードを出していくのだ。

 

漫画のシチュエーションを出すときは描きたい状況を絵でメモしておくと良い。

主人公とヒロインの出会いのシーンとか、印象的なバトルシーン、最後の決め台詞など漫画の決めシーンは絵とセットで考えておこう。

漫画の物語は最終的にコマ割りされて漫画として見てもらう事になる。

シチュエーションやエピソードを文字だけで書くのではなく、絵としてイメージできるようにしておくことが大切!

 

物語は、物語を構成する小さな挿話(エピソード)の集まりから出来ている。

 

だから物語の要となるエピソードから考えていこう。

 

例えば主人公の生い立ち、脇役との関係性、敵キャラとの遭遇、なぜ敵と戦うのか?など物語を構成するために必要なエピソードをあらゆる角度から書き出していく。

エピソードを魅力的に見せるために必要なシチュエーション(状況)を絵や文字で書き出していく。

こんなシチュエーション、エピソードは使えないと思ってもとりあえず描いておくと後で役に立つかもしれない。

 

こんなに一杯ネタを出したら既定のページ数におさまらないと思うだろう。

大丈夫、次のステップでテーマに関連したネタを整理していくのだ。

 

3.【漫画ストーリーの作り方】テーマに関連したエピソード以外を捨てる

漫画のシチュエーションやエピソードをたくさん出したら次にアイデアの引き算を行っていく。

 

エピソードを削っていくのだ。

この時大切なことが「テーマに深く関連したエピソードのみを残す」こと。

 

漫画のテーマに関連性の薄いものは思いきって捨ててしまおう。

テーマに関係のないものは描く必要がないのだ。

 

漫画は描けるページ数が限られている。

 

「一番見せたいことを全面に押し出すこと」で読者に伝わりやすい漫画になる。

 

すべてのシチュエーションやエピソードは漫画のテーマと繋がっている必要があるのだ。

またテーマは一つの作品の中でくりかえし見せることで印象深いものになる。

 

ベートーベンの交響曲第五番「運命」の第一楽章が「ダダダダーン」の旋律で全編構成されているように、漫画のエピソードはテーマという主旋律を軸に作られる。

 

シチュエーション、導入部、ヤマ場、クライマックス、ラストの全てにおいて「一番見せたいものに関連させる」ことが大切。

 

テーマと繋がらないシチュエーションやエピソードは必要ないのだ。

 

この基準を持って容赦なく出したアイデアを捨てていく。

 

先にシチュエーションやエピソードを出せるだけ出す理由はアイデアの引き算を行うのでアイデア自体が少ないと物語にならないからだ。

・アイデアは出せば出すほど質の良いものが生まれる可能性が高まる。
・あらかじめ広く物語素材を考えておくことでストーリーの選択肢も広がる。
・何気なく思いついたアイデアが物語の良いスパイスになるかもしれない。

 

これらの理由から第2ステップでアイデアをたくさん出す必要があるのだ。

 

4.【漫画ストーリーの作り方】キャラクターの変化を描く

物語の基本としてキャラクターの変化を描くということを意識しよう。

物語は主人公を軸に進んでいく。

 

そして主人公は何らかの問題に直面し、葛藤する。

試行錯誤のすえに問題を克服した主人公は何らかの変化を体験する。

 

「問題⇒葛藤⇒変化」

これが物語を構成する基本的な考え方である。

物語の中で変化する存在が主人公なのだ。

 

主人公に何も起こらなかったら退屈で読者は物語に引き込まれないだろう。

 

主人公に問題を作るコツは「主人公の叶えたい夢、目的」を作ること。

 

例えば主人公が夢を実現させるために挑戦していく物語なら、挑戦していく一つ一つの壁が「問題」となる。

初めは乗り越えるのが難しかった壁(葛藤)も、努力や仲間の助けなどによってやがて乗り越え、主人公の目的が実現される(変化)。

 

この主人公が変化する過程を描くのが物語なのだ。

1.主人公に立ちはだかる問題を考える(主人公の目的を明確にする)⇒2.問題に立ち向かう中での葛藤や試行錯誤を描く⇒3.主人公の目的が達成される

この3点セットが物語を構成する要素なら、物語を作るのは簡単なことに思えないだろうか?

3つの部分に何を当てはめるかは作家の個性や発信するメディアの目的によって変わる。

しかしアイデアの数だけ物語は作れるということ!

 

物語作りを考える時は常にこの公式を思い出そう。

「問題⇒葛藤⇒変化」!

5.【漫画ストーリーの作り方】物語のテンプレートを使う

漫画の物語を作るとき、テンプレート(テンプレ)を知っていると役に立つ。

物語には特定のパターンが存在するのだ。

 

例えば「ボーイミーツガール」であれば男子と女子が出会い、すったもんだの末に結ばれたり別れたりする。

「お姫様救出モノ」ならさらわれたお姫様を助けるために仲間をつれて冒険の旅に出、敵をやっつけて姫を救うとか。

 

19世紀英国の小説家チャールズ・ディケンズは物語の全てのパターンはシェイクスピアによって書きつくされたという類の言葉を言っている。

 

世の中にはたくさんの物語があるけど、細かくバラしていくと全ての物語はシンプルなパターンに行き着く。

要するに「物語パターンをいかに自分の個性で再構築するか?」がカギなのだ。

物語のパターンに何をのせるかで個性が出る。

 

例えば僕の好きな物語に「移動中に突如足止めをくらった主人公が奇妙な空間に誘い出されて恐ろしい体験をする」というパターンがある。

これはホラー映画でよく使われる物語のテンプレだ。

「変態村」、「蝋人形の館」やトビー・フーパ―監督の「悪魔のいけにえ」、ハーシェル・ゴードン・ルイス監督の「2000人の狂人」、スチュアート・ゴードン監督の「ドールズ」などがこの物語パターンの名作!ホラー好きは絶対に観ておきましょう!

 

上にあげた作品は全て一つの物語パターンから生まれている。

しかしどの作品もオリジナルで面白い!

 

つまり物語パターンが同じでも表現の切り口を変えればオリジナル作品になるということ!

 

原型となる物語パターンにオリジナルの発想で色付けすることで新しい物語が生まれる。

 

では物語パターンにどうやってオリジナルな色付けを行うのか?を考えていこう。

6.【漫画ストーリーの作り方】たまらなく好きな要素を盛り込む

既存の物語パターンに、もしくは自分で考えた物語につけ加えるべき大切な要素が「たまらなく好きなこと」を描くことだ。

「自分が一番見せたいもの」「たまらなく好き!」ってことを漫画に盛りこんでいこう!

 

あなたがたまらなく好きな事はなんだろうか?

巨乳?イケメン?はらまき?

 

例えばはらまきフェチなあなたが女の子が主人公の恋愛物語を描くとする。

ヒロインはなぜ意中の男子に惚れたのか?

体育の時間に着替えるとき何気なく見たら好きな男の子がはらまきをしているのを見て一目ぼれしたヒロイン!

「外見はクールなのに実は腹巻きをして体温調節することの大切さを知っている彼。私もあの腹巻きで巻かれてみた~い(笑)」(ヒロインの妄想)

 

…こういう感じでたまらなく好きなものを物語に組み合わせていく。

 

物語パターンを使う時にエピソードまで同じものを使ったらお決まりの話しにしかならない。

しかしあなたのたまらなく好きな要素を使うことでオリジナルな漫画に変わるのだ。

 

「たまらなく好き」を加えるのは物語だけでなく絵も同じ。

 

例えば男性の筋肉を描くのがフェチなら筋肉ムキムキのキャラクターがたくさん登場する漫画を描いてみる。

筋肉ムキムキキャラをたくさん描くので筋肉を描くことも上達する。

またこの漫画は物語の要所で筋肉が絡んでくるだろう。

 

「これを描いてると最高に楽しいのじゃー!」というあなたにとってたまらないものをとことん描くのだ!

 

好きなことがマニアックすぎて理解してもらえるかどうか分からない…

そんな時も周りなど気にせず容赦なく好きな世界を描いていこう!

好きな対象がマニアックなほど、そこに共感する人には深く刺さるからだ。

 

もしもたまらなく好きなものが見つからない場合はどうしたらいいのか?

本を読み漫画を読み、映画やアニメをたくさん観よう。

人と会ったり遊びに行ったり、色んな新しいこと、面白いことに触れてみよう。

 

対象は何でもよいので自分を刺激する何かに触れ続けることで表現したい何かは生まれてくる。

これらの体験から得た学びを漫画創作に活かすのだ。

 

とにかくあなたがたまらなく好きなものを物語にも絵にも叩きつけていくようにしよう!

 

ちなみに僕がものすごく好きで描きたい対象は…「恐怖」…である。

まとめ

物語

 

漫画の物語の作り方、コツや考え方について書いてきた。

物語を作る時は~

1.漫画のテーマを決める
2.シチュエーションやエピソードを出しまくる
3.テーマに関連したエピソード以外を捨てる
4.キャラクターの変化を描く
5.物語のテンプレートを使う
6.たまらなく好きな要素を盛り込む

などを考えながら創作していこう。

 

この中で作者の個性を発揮すべき最重要点は「漫画のテーマ」だ。

何をテーマにするかでその後の漫画制作が変わる。

 

どんなテーマで描くかが作者の個性なのだ!

 

是非とも自分にしか描けない心から訴えたいこと、表現したいことをテーマに漫画のストーリーを作り出していこう!

⇒漫画テーマの決め方について書いた記事はこちら!

愛野すず
毎度お越し頂きありがとッさ~!

 

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粕川裕康/漫画アート芸術家。漫画描きと油絵描きをしており、二つ合わせて漫画アート芸術家!/漫画とアートを組み合わせた創作活動をしています。

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