漫画アート芸術家

漫画とアートを組み合わせて創作を行う漫画アート芸術家が、漫画の描き方や芸術、創作活動について書いているブログです。

漫画の描き方

漫画プロットの書き方、作り方のコツを意味も含めて徹底解説!

投稿日:2017年5月9日 更新日:

 

漫画 プロット 書き方 コツ

漫画を描いててプロットという言葉に出会い、こんな風に感じたことはないですか?

 

「そもそも漫画のプロットって何?」

「漫画のプロットってどう書くの?作るコツは?」

 

気持ちとしては漫画が描きたいので、プロットなんてすっ飛ばしたい…

しかしプロットは漫画制作において重要な土台となるものです!

 

本日は漫画とアートを組み合わせて創作を行う粕川が漫画のプロットの意味からプロットの書き方、プロットの作り方のコツ、プロットやあらすじの違いなども書いていくので、どうぞ最後までご覧になっていって下さい!

 

Contents

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プロットとは?

プロット

プロットとは物語の重要な骨格をまとめたものです。

物語の骨格とは、ストーリーの流れを左右する大切な出来事のことを指します。

 

物語作りにおける設計図と呼べるものがプロットです。

 

漫画を描く人にとってプロットは、これから描こうとしている漫画の世界観、キャラクター、ストーリーなどを物語の軸に沿って設定していく作業です。

 

ストーリー上の重要な出来事をまとめて、因果関係通りに並べたものがプロットです。

 

プロットの書き方として重要なことは

「原因と結果」による物語の連鎖という点にあります。

 

例えば

「少年がお母さんに買い物を頼まれたのでお使いに行く→スーパーで買い物をする→途中高価なマグロの刺身をどこかに落としてくる→母に探してくるように言われて泣く泣く探し回る→野良犬に食われていた…」

 

というように物語には原因があって、結果があります。

 

プロットではこの原因と結果の繋がりを書いていきます。

 

プロットとストーリーの違い

漫画 プロットとストーリーの違い

プロットとストーリーは似ているようで違います。

 

プロットは物語が展開するための重要な出来事のみを書いたものです。

プロットは物語の因果関係のみを書きます。

 

一方ストーリーは時間軸で起こったことを全て書きます。

 

バカオを例にプロットとストーリーの違いを解説します。

バカオ

・因果関係を書くプロット

「バカオは毛が三本なことをけなされて、これを克服しようと思った→だから増毛材を使った→だから髪がふさふさに生えてきた」

 

前後関係を書くストーリー

「バカオが毛が三本なことをけなされて、これを克服しようと思った→それからどうすれば増毛できるのかをネットで調べると強力な増毛材があることを発見した→それから増毛材をネット上から購入した→それから増毛材を使った」

 

 

物語のその後に影響をおよぼす出来事以外はプロットでは省いて書くのです。

 

しかしいざプロットを書くとなった時、色々とアイデアが生まれてくるでしょう。

そんな時は紙の端にでもアイデアをメモしておきましょう。

あとでそれらのメモが創作で生きるかもしれません。

 

「バカオは草野球でホームランをかました→顔にキズのある怖いお兄ちゃんに球が激突!→怖いお兄ちゃんに追いかけられるバカオ…」

 

というように

プロットでは物語の因果関係を順番に書いていくようにします。

プロットとあらすじの違い

漫画 プロット あらすじ 違い

プロットとあらすじはどう違うのか?と思われる方も多いでしょう。

 

物語を短く要約するという点でプロットとあらすじは似ていますが、両者は異なります。

ここからプロットとあらすじの違いについて解説していきます。

あらすじの目的は読者に物語の概要を伝えること

あらすじとは物語の全体像がざっくり書かれたストーリーのことを言います。

 

あらすじは本編に入る前、それまでの物語を短くまとめて読者に知ってもらうために作られます。

あらすじは物語の結末まで書くかどうかという問題がありますが、これはあらすじの目的によって変わります。

 

本編を読んでもらう前提としてのあらすじは、ストーリーの結末までは書かないか、ぼかされます。

物語の内容を知らせない方が楽しんでもらえるからです。

 

本編を読む予定のない人に物語の概要を伝えるあらすじは、ストーリーの結末まで書くことがあります。

 

どちらのケースにせよ、あらすじは読者に物語を知ってもらうために存在するものです。

プロットは作者や関係者が読むことが目的

本読む

プロットは作者や関係者が読むことが目的で作られます。

プロットは漫画制作の一段階であり、作者が物語を把握する役に立ちます。

 

漫画を作る上で、物語全体の流れを書いておく事は大切です。

ストーリーの設計図がない場合、どこで何を描いていいのか分からなくなり、制作に支障をきたすこともあるからです。

 

また制作における関係者が物語の概要を確認するためにもプロットは使えます。

 

プロットは物語の重要点が要約されているので、内容を把握するのに便利です。

 

プロットは作者や関係者が物語全体の良否を確認する役目もあるので、結末まで書かれます。

制作者間でストーリーのオチを含めて物語を共有するときにもプロットは役に立つのです。

 

プロットを作る意味とは

木の机

 

漫画のプロットは物語や漫画の骨格なので、書いておくと後々助かる事が多いです。

ここでは漫画のプロットを書く意味について解説していきます。

 

【プロットを書く意味.1】漫画の全体像が把握できる

プロット 書く 意味 全体像

プロットを書く一番のメリットは漫画の全体像を把握できるという点にあります。

 

プロットを決めないとどうなるでしょう?

 

漫画がどういう設定なのか、キャラはどう動くのか?物語のオチはどうなるのかという重要部分をあいまいなまま描き始める事になります。

 

プロットを書かないで制作を始めると

 

・設定(物語の土台)が安定しない

・キャラクターにブレが生じる

・描いている途中で行詰まる

などの問題が生じてきます。

 

漫画の制作中にアイデアを付け足したくなった、伏線をはり直したい、物語のつじつまが合わなくなった、など様々な問題も出てくるでしょう。

 

そんな時にプロットがあるとストーリーの全体を改めて把握でき、修正しやすいのです。

プロットがない状態でネームに進むと、いざ修正箇所を直そうとしたとき、手間がかかることも多いでしょう。

 

今描いてる漫画のテーマは何か?どんな物語なのか?キャラクターは?何が売りの漫画なの?魅力的なシーンはどこ?

 

など、漫画制作をする上で作者が把握しておくべき重要事項が書かれたプロットは漫画制作の道しるべです。

 

なので、面倒くさくてもプロットはしっかり作っておきましょう。

 

僕も漫画のネームを描いてて、どうもうまくいかないな~って時はほぼプロットの時点でつまづいています。

 

逆に言えばプロットを明確化しておくことで漫画制作で迷うことがなくなるということ。

 

プロットは細部まで決めておく必要はなく、あくまで漫画全体の流れを記しておくもの。

ある程度プロットにゆるみを作っておくことで、のちのネームの段階で色々なアイデアを盛り込む余地が生まれます。

 

【プロットを書く意味.2】制作の関係者が確認できる

あぐらをかく少女

プロットを書くと、物語の内容を制作関係者に伝えることが容易になります。

例えば編集者やプロデューサーなど制作関係者に物語を伝えたい場合、短くまとめられたプロットがあると便利です。

 

物語の細部まで書き込まれたものを読むのは時間がかかります。

しかしストーリーの重要点のみ網羅したプロットがあれば、物語の全体像を理解するのに時間が短くて済むのです。

仮に物語の修正点があった時もプロットがあれば手直しを入れやすいです。

 

漫画のプロットの書き方

漫画 プロット 書き方

漫画のプロットは「因果関係」を書いていきます。

 

例えば赤ずきんの物語であれば

・赤ずきんはおばあちゃんの家にお見舞いに行くよう母から頼まれた

・赤ずきんはお見舞いに行く途中、狼と出会い花を摘むようにすすめられる

狼はおばあちゃんの家に先回りして、あばあちゃんを食べてしまう

おばあちゃんの家にお見舞いに来た赤ずきんは、おばあちゃんに変装した狼に食べられる…

 

このように原因と結果で、物語の流れを書くのがプロットです。

 

物語の原因と結果は、物語を進める重要ポイントであり、骨格です。

ストーリーの骨格さえ分かっていれば、あとはどうにでも肉付けできます。

 

物語全体の流れが決まっていない時や漠然としたアイデアのみある場合は、現時点で分かっている部分をプロットに書いてみましょう。

 

今あるアイデアを基にして発想を膨らませていくのです。

 

魅力的なシーンは何か?必殺技はどこで使うのか?設定はどこで説明するのか?物語を劇的に見せるには?などと考えていきながら物語を繋ぎ合わせていきます。

 

【漫画のプロットの書き方.1】起承転結

起承転結

漫画のプロットを作る際、起承転結の概念を知っておくと役に立ちます。

起承転結とは物語の基本的な型と言えます。

 

・起⇒漫画の主人公を読者に知ってもらう所。物語の様々な設定を提示する場所でもある

・承⇒起の内容を受けて、物語を展開させる所。ストーリーを徐々に盛り上げていく。

・転⇒物語が急変する場所。クライマックスでもある。一番の見せ場を作る

・結⇒転で受けた物語が着地するところ。物語が終わりを迎える

 

四コマ漫画を作る時は起承転結でもいいですが、ストーリー漫画や読み切り漫画などを書く場合は起承転結以外にも使えるものはあります。

 

プロットを書く際の参考程度に覚えておき、起承転結が使えそうなときは物語を当てはめてみると良いでしょう。

 

【起承転結をプロットに活かすコツ】転から考える

漫画 プロット 書き方 転から考える

漫画のプロットの書き方が分からない時、役に立つ発想法があります。

 

それは漫画の一番の見せ場から考える書き方です。

物語を起承転結の転から考えていく方法ですね。

 

例えば迫力のある描きたいシーンが浮かんだら、これを漫画最大の見せ場に配置するのです。

そしてキャラクターや設定をどう使ったら、最大の見せ場につなげられるかを考えてプロットを書く。

 

こうする事で起や承の部分も案が浮かんできます。

 

一番見せたい漫画のシーンを意識して、物語を展開させることが大切です。

 

しかし無理に見せ場のシーンに物語を繋げようとすると、読者から都合よく見えてしまうので注意が必要です。

 

【起承転結をプロットに活かすコツ】起はシンプルにまとめる

漫画 プロット 書き方 シンプルにまとめる

起に当たるプロット冒頭はキャラクターや物語で読者の気を引き、物語に引き込みましょう。

 

読者が漫画の世界に入ってくるために必要な世界観の説明などは起や承の部分で書きますが、長々と解説しすぎないようにします。

 

冒頭からのだらだらと長い説明は読者の読む気をそぐことがあります。

 

状況にもよりますが長い説明は避け、絵や物語を通して自然に読者を漫画の世界に引き込みたいものです。

 

【起承転結をプロットに活かすコツ】物語を収束していく結

広がった物語は結で収束して終わりを迎えます。

物語の最後は余韻も欲しいので、結はすっきりと終わらせたいですね。

なので結にいたって新たなキャラクターや新設定などの要素を追加するのは避けましょう。

 

漫画のラストで色んな要素を突っ込んで、最後がごっちゃになっておしまいということにもなりまねません。

 

新要素を物語に追加していくのは起や承の部分がふさわしいです。

 

【漫画のプロットの書き方.2】漫画の王道パターンを理解する

漫画 プロット 書き方 コツ 王道パターン

漫画には王道と呼ばれる物語のパターンが存在します。

パターンと聞くと、オリジナリティが感じられない、もっと斬新なものを作りたいと思うかもしれません。

 

しかし王道パターンとは物語の型のようなもの。

 

王道を使ったからといって作品内容が似るわけではありません。

有名漫画には王道パターンの作品が多くあるけど、どれも違った作品ですね。

 

これは王道パターンに揺るがない面白さがある証拠です。

王道パターンはクセが少ないぶん多くの人の共感を呼びこめる魅力を持っています。

 

王道パターンを使うというのは、他の作品を真似するということではありません。

王道パターンに対して、自分なりのテーマ、解釈、物語、キャラクターを使ってアレンジしていくのです。

 

【漫画のプロットの書き方.3】王道パターンに独自のアレンジ

漫画 プロット 書き方 コツ 王道 アレンジ

王道物語のパターンに対してどうオリジナルな要素を付け加えるか?ということが大切です。

 

王道パターンのアレンジの仕方として「王道物語を部分的に変更する」方法があります。

・「王道パターンに対して舞台や時代背景を変える」⇒世界観が変わることで、作品の設定も変わってきます 

・「漫画のテーマを自分が伝えたいテーマに変更する」⇒テーマが変わると作品の展開も変わってきます。

・「キャラクターの性格や、関係性を一変させる」⇒主人公やサブキャラクターが変わる事で、作品世界は変わります。

 

例えば敵キャラだった奴を恋人役に変えたり、先生キャラを極悪キャラに変えたりなどです。

キャラクターをアレンジする時は物語に関わるキャラに変更を加えると、作品に変化が生じます。

 

王道パターンの物語であっても、オリジナル要素を加えてアレンジする事で新しい作品になるという事です。

 

【漫画のプロットの書き方.4】読者から見て面白いかを意識する

漫画 プロット 書き方 コツ 面白い

漫画を作るとき、読者から見て漫画が面白いのかを意識する事が大切です。

 

自分が描こうとしている漫画がターゲットにする読者は誰なのかということです。

 

読者の年齢層はどのくらいか?男性か女性か?大人か子供か老人か?を明確にしていくのです。

自分の漫画のターゲットにとって、今作ろうとしている漫画は本当に面白いのか?好まれる物語なのか?ターゲット読者は主人公に共感できるのか?

などを考えて、プロットを書いていきます。

 

この見出しは特に僕も心に刻み込みたい部分です。

 

作者が描きたいものと読者が読みたいものは必ずしも一緒ではありません。

 

漫画は読者に読んでもらって初めて成立するメディアなので、読者の存在を意識したプロット作りが大切なのです。

作者だけが満足するひとりよがりな作品では読者を楽しませることは難しいでしょう。

 

例えば僕も経験があるんですが~

 

・作者のアイデアが繋ぎ合わされただけで話としてまとまっていない、かつ面白くない

・読者に漫画の世界観を説明しないまま物語が進んでいく

・作者の価値観が全面に出すぎて、読者は漫画の主人公に共感できない

 

などの要素は、多くの人に漫画を楽しんでもらいたい場合、よろしくないでしょう。

このような失敗が起こる原因は「読者の存在を意識していない」ことにあります。

では読者に楽しんでもらう漫画のプロットを書くためにはどうしたらいいのか?

 

読者から見て楽しい漫画のプロットを書くためには、読者目線になって冷静に物語を見直すことが必要です。

 

プロットを書いていると、自分の表現欲求が前に出て読者の事を忘れてしまいがちです。

しかし一度深呼吸をして、客観的に見て自分の漫画が本当に面白いのかを考えてみるのです。

 

作者は今制作中の物語がどう展開するかを知っています。

しかし読者はあなたが制作している漫画の知識を全く持っていないのです。

 

作品世界の事を何も知らない読者に対して、

 

・ハラハラドキドキさせる展開になっているか?

・世界観の説明は行きとどいているか?

・共感できる主人公になっているのか?

 

などのことを冷静に見ていくのです。

 

もし自分が読者だったら、今作っている作品を見たとき、どう感じるのだろう?と考えてみる。

制作している漫画を自分ひとりで客観的に判断するのは難しいこともあります。

そんな時は制作したプロットを誰か他の人に見てもらい、客観的な意見をもらうのが良いでしょう。

 

プロットが面白くない状態で漫画を描きだすと、結果的に作品も面白くないものになります。

他人からの正直な意見を、プロットを書いている段階でもらう事も大切なのです。

【漫画のプロットの書き方.5】物語に起伏を付ける

漫画 プロット 書き方 コツ 起伏

物語には起伏が必要です。

 

何も起きない物語では読者が退屈してしまいます。

物語のヤマ場となるのは起承転結の転に当たります。

 

物語のクライマックスに当たる転をいかに盛り上げていくかが作品の面白さを決めます。

転では読者の予想を裏切るような展開を持ってくると良いでしょう。

 

例えば

「キャラクターの関係性が逆転する」

「隠されていた秘密が明かされる」

「とっておきの必殺技を編み出す」

など、読者をドキドキするような要素を持ち込むのです。

 

転で予想外の方向に物語を動かすのは良いですが、結でちゃんとストーリーを収束させることは意識します。

 

物語を収束させることを意識しすぎて、物語の展開がおとなしくなるのもどうかなので、ここは作者の腕の見せどころでしょう。

 

転にいたるまでを徐々に盛り上げながら、転で最大のクライマックスを作る。

そして多少強引でも結でまとめる方法を考えるのです。

 

【漫画のプロットの書き方.6】物語には波がある

漫画 プロット 書き方 コツ 波

僕はこれまでたくさんの名作映画、ドラマ、アニメなどを観てきましたが、面白い作品にはある共通項があります。

それは物語に波がある事です。

 

物語の波とはキャラクターにとって「良いこと」と「悪いこと」が波のように交互に来るのです。

主人公にとって良いことばかりが起こる物語は面白くないですね。

 

例えば

 

主人公は好きな女性にアタックしたが冷たくあしらわれた(悲しい)

⇒主人公が得意な趣味に打ち込んでいる姿を見て興味を持った女性と急接近(嬉しい)

⇒主人公のライバル(男)が女性にちょっかいをだして二人でデートをしていた(悲しい)

⇒主人公のライバルが性悪で悪事を働いている事を知った女性は主人公の元に戻ってきた(嬉しい)…

 

良い事の次には悪いことが起こる、また良いことが起こり、悪いことが起きる…

このように、面白い物語にはキャラクターの感情変化が交互におとずれる、波の法則があるのです。

 

プロットの中に物語の起伏があることで、読者は一喜一憂し、物語を最後まで読んでくれるようになります。

 

良いことと悪い事の起伏を大きくするほど、物語は盛り上がります。

とことん主人公にとって嬉しい状況を作っておいて、次にはどん底まで落胆させる。

 

感情の振れ幅を最大に取る時は、クライマックス一歩手前で使うと効果的です。

感情の振れ幅が大きい変化をたくさん使うと、読者に飽きられるので、ここぞという時に使うようにしましょう。

 

物語冒頭は小さな感情の変化を積み重ね、クライマックス手前で最大の振れ幅を作るのです。

物語は波のように緩急があるのです。

 

【漫画のプロットの書き方.7】世界観の設定

漫画 プロット 世界観

漫画作品の世界観は、キャラクターや物語を語るための土台です。

土台となる舞台がおろそかでは、キャラや物語が生きません。

 

世界観には

 

・現実に存在する場所

・空想世界

 

とが存在します。

 

現実にある場所を舞台にするなら、時代はいつで、どこにあり、どんな場所なのかを明確にします。

 

作者が考えた空想世界なら、その世界特有の設定を決めていく必要があるでしょう。

ただし世界観の設定説明が全面に出すぎると、漫画が設定資料みたいになってしまうので気をつけます。

 

細かい世界観の設定は、物語やキャラクターのリアリティにもつながるので無駄にはなりません。

 

プロットで世界観を作るコツ

プロットで漫画の世界観を作るコツは、既に存在する世界に対して独自の発想で色付けすることです。

 

例えば

・アメリカ西部開拓時代を基にして、近未来SF要素を取り入れる。

・日本の戦国時代を背景にして、ゴシックホラーの要素を取り入れる。

など発想次第で色々浮かびます。

 

近未来SFなどを書く時など舞台がイメージ出来ない場合は、アニメや映画などで見た世界観に自分の発想をプラスして構築するという方法もあります。

 

歴史の一部分を変えて現実を変化させるプロットを作る時

漫画 プロット 書き方 歴史

歴史上の一部分を変えることで、現実世界が変化する「歴史変換物語」を作るときはどうするのか?

 

例えば

第二次世界大戦でもしもドイツ、イタリア、日本が勝利していたら現代はどうなっていたのか?みたいな。

 

歴史変換物語は、歴史上のどの地点で変化があるのか?

歴史の変化によってどう歴史は変わっていったのか?

ということを読者が分かるように書くのがポイントです。

 

歴史のもしもを利用して、世界観を作るのはパラレルワールドを作るような感じでとても面白そうです。

 

現代もののプロットのとき

漫画 プロット 書き方 日本

現代日本を舞台にした漫画のプロットを書くのなら、読者にすでに共通の認識があるので、世界観を読者に伝える必要はなくなります。

 

自分たちが生きている世界が舞台なら、読者も漫画の世界に入りやすいというメリットがあります。

ただし舞台にリアリティがある分、キャラクターや物語にリアリティがともなわいと世界観から浮いてしまう原因になります。

 

しかし僕はリアルな現代日本の舞台に、リアリティのない不思議なキャラや物語が介入するのは面白いと思います。

 

【漫画のプロットの書き方.8】キャラクター

キャラクター 3人

物語というのは、主人公の状況や考え方が変化する過程を描くものです。

 

主人公の感情や状況の変化を描くのが物語。

 

このことから主人公には2タイプ存在する事を覚えておいてください。

それは主人公と狂言回し。

 

狂言回しとは物語の中で進行役を務める役柄の人です。

狂言回しはシリーズを通した主人公と言えます。

 

狂言回しは物語の中で感情の変化を与える側にあります。

狂言回しの影響で、考え方や状況が変わるのが主人公です。

 

例えばウルトラマンや仮面ライダーはエピソードごとにゲストキャラが登場しますね。

物語の中でウルトラマンなどの影響を受け、ゲストキャラの考え方は初めと終わりで変化します。

 

この場合、主人公はゲストキャラで、ウルトラマンや仮面ライダーは狂言回しに当たります。

シリーズを通してウルトラマン、仮面ライダーも変化を遂げますが、エピソード単位で見たとき、考え方の変化するゲストキャラが主人公だということです。

 

このことから物語には2タイプあることが分かります。

 

1.主人公が物語を通して状況、考え方が変化する

2.狂言回しの影響で、主人公の状況、考え方が変化する

 

プロットで主人公を書くとき

主人公をプロットの中で動かす時に大切な事は

 

・主人公の悩み、問題点は何か?

・主人公の目的は何か?

 

という事。

 

主人公には物語の初めの段階で何らかの悩みや問題があります。

そして悩みや問題を解決するために主人公は行動を起こしていくのです。

 

その中で敵や仲間と出会い、様々な困難を経験し、やがて問題を解決する。

この一連の流れが物語です。

 

主人公が問題に直面し、葛藤し、壁を乗り越えていく中で、悩みが解決されていく過程をプロットに書きます。

 

漫画の物語は主人公を中心に回っています。

主人公以外のわき役はみんな主人公に視点が向いているのです。

 

 

物語の中にある視点を主人公に集め、主人公によって物語が動いていくようにプロットを設定していきます。

 

 

【漫画のプロットの書き方.9】主人公の変化を書く

走る子供

漫画に限らず物語の中では主人公に何らかの変化が起きます。

 

それは成長という形が多いけど、その他にも様々な形で変化が生じます。

この変化が物語を形作っています。

 

例えば初めは弱虫で臆病で勇気のなかった少年が冒険の末に、力に満ちた男らしい人間に成長するというような。

 

主人公がある状況からある状況へ変化する過程が物語です。

物語を通じて変化する人こそ主人公です。

 

読者の共感を集めるのは主人公です。

主人公に共感をもった読者は主人公が無事問題を解決できるかどうかハラハラしながら見守っています。

 

そして主人公の周りには様々な人間関係があります。

色々な性格をもったキャラクターが登場するでしょう。

 

これら脇役と主人公の絡みに面白さが現れます。

 

主人公を引き立たせるような脇役を配置すると漫画は面白くなります。

 

そんな脇キャラクター達と主人公を絡ませながら、「問題から解決」の流れを書く事で物語となります。

問題を解決するためには様々な出来事が起こるはずです。

ある考え方を持つ主人公が、どんな出来事のすえに考え、状況が変化するのか?

 

漫画の面白さはここに現れます。

 

この一連の流れをプロットに書いていくのです。

 

【漫画のプロットの書き方.10】シナリオは書かなくて良い

四コマ漫画 ネタ アイデアの出し方

 

漫画のプロットを作るとき、映画の脚本のように細かくシナリオを書く必要はあるのかという問題があります。

 

僕は細かいシナリオプロットは書く必要がないと思っています。

漫画におけるプロットとは、物語の概要であり、ネームを描くための設計図です。

 

漫画はプロットで完結するのではなく、ネームで漫画にして行きます。

 

ネームの中でストーリーの具体的な色付けが出来るわけです。

 

シナリオでやることはネームでやった方が早いと感じています。

 

漫画プロットの書き方のコツ

漫画 プロット書き方 コツ

ここから漫画のプロットの書き方のコツについて解説していきます。

いきなりプロットを書くにしても、どう物語を作ったらいいのか?

 

漠然としたアイデアを漫画の構想につなげたい方は以下の記事をお読みください。

漠然としたアイデアを漫画に起こす構想の作り方4つのステップ

 

【漫画プロットの書き方のコツ1.】物語を一文にまとめる、テーマを設定する

勉強する少女

これから描こうとしている漫画の物語を一文の企画に要約してみます。

一文にする時は基本的に「主語+述語」のシンプルな形で書いて下さい。

 

例えば

「ネコ惑星の王子・チッティが、猫を救うために地球にやってきて人間とギャグバトルをする!」

 

物語を一文に要約する理由は以下です。

 

・これから描く漫画のプロットを明確にするため

・一文のプロットを人に見てもらい、客観的に面白そうかどうかを判断してもらえる

 

まずは主語+述語の一文でプロットを要約する事により、どんな漫画を描こうとしているのかがはっきりしますね。

 

いきなり、長文でプロットを書こうとすると迷うので、とりあえずキャッチコピーのように一文にまとめると頭が整理できます。

漫画のプロットが面白いかを一文の企画段階で人に見せることで、客観的な意見がもらえるかもしれません。

 

企画の段階で面白くないものは、漫画にしても面白くならないでしょう。

なので頭の中にあるプロットを一文にまとめて、物語を整理することから始めましょう。

 

また漫画においてテーマはとても重要な要素です。

 

その漫画を通して読者に何を伝えたいのか?見せたいのか?感じて欲しいのか?これらのことがテーマになるので、しっかり決めておいてください。

漫画のテーマって何?漫画テーマの決め方はこれだ!

【漫画プロットの書き方のコツ.2】物語の骨格を作る

漫画 プロット 書き方 コツ 物語の骨格

一文の企画が出来たら、物語の骨格を作っていきます。

 

物語の骨格は三幕構成で考えます。

物語は要約すると以下の形になります。

 

「問題⇒葛藤⇒変化」

 

問題を抱えた主人公が葛藤し、問題解決に向けて動き出し、最終的に主人公に状況や考え方の変化が訪れる。

この一連の流れが物語です。

 

・主人公はどんな目的、悩みを抱えているのか?

・主人公は目的や悩みを解決するためにどう動きだすのか?

・主人公の行動はどんな結果をもたらし、主人公は変化するのか?

を考えていくのです。

 

「どんな主人公が⇒何をして⇒どうなった」というシンプルな型にアイデアを当てはめて下さい。

 

これが最もシンプルな物語の形です。

 

【漫画プロットの書き方のコツ.3】物語を構成する要素を洗い出す

少年とロボット

「問題⇒葛藤⇒変化」でプロットの核を作ったら、サブキャラクターや敵キャラ、各種設定など物語を構成する要素を書き加えていきます。

 

例えばキャラクターやアイテムであればどのシーンで登場するのか?が分かるように登場順に割り振っておくと良いでしょう。

 

メモ的にアイデアを書きつけていく感じで大丈夫です。

 

・ヒロインや敵キャラ達はどこで登場するのか?

・アイテムはどこで登場し、役目を果たすのか?

・キャラクターはどう絡み、影響を与え合うのか?

・見せ場のシーンはどこにもってくるのか?

・主人公の細かい感情の変化をどこで入れるのか?

 

など物語を作る上で必要となる要素を洗い出していきます。

 

それぞれの要素が物語の中でどの位置に来るかが分かるようにしておきましょう。

 

ここまででプロットの骨格、テーマ、物語を構成する要素が出てきました。

 

【漫画プロットの書き方のコツ.4】800字ほどのプロットにまとめる

漫画 プロット 書き方 コツ

洗い出した物語のアイデアを800字ほどでまとめてみると、よりプロットは明確になります。

 

作品の世界観、テーマ、登場キャラクター、見せ場やオチ、設定や必殺技などの要素を一つの物語にまとめるのです。

 

プロットを書くときはキャラクター同士がどう関係しあい、影響を与えあい、物語が進むのか?ということを重点的に見ていきます。

 

どのシーンが漫画の何ページ目に当たるのか?というページ構成も一緒に考えておくと良いでしょう。

シーンごとに描くページ数を割り振っておくことで、ネームを書く時にスムースに作業が進みます。

 

プロットが強引な展開になっていないか?伏線は大丈夫か?物語の破綻はないかなどに注意しながら800字プロットを書いていきましょう。

 

文字数はプロットとしての役目を果たしていれば何文字でも大丈夫で、800字というのはあくまで目安です。

 

プロットが出来たら客観的に見て面白いかを判断するため、人に見てもらい意見を聞いてみると意外な発見があるかもしれません。

 

 

漫画プロットまとめ

プロット

漫画のプロットの書き方やコツについて見てきました。

漫画のプロットとは作品全体の流れを決める設計図です。

 

ネームを書く時の道しるべになるのがプロットだと言えます。

 

漫画のプロットを書くコツは

 

1.物語の企画を1文にまとめる

2.物語を三幕構成にあてはめる

3.物語の構成要素を洗い出す

4.800字ほどのプロットにまとめる

 

ということでした。

 

物語の骨格は漫画作品の土台です。

 

がっちりプロットを固めておくことで、以降の漫画制作がスムーズに進んでいくのです!

 

漫画のネームって何?そもそもどうしてネームを作るの?が知りたい方はこちらの記事を!

漫画ネームの具体的な描き方やコツについて書いた記事はこちら!

漫画ストーリーの作り方、コツ、考え方を簡単6つの要素にまとめた

 

 

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粕川裕康/漫画アート芸術家。漫画描きと油絵描きをしており、二つ合わせて漫画アート芸術家!/漫画とアートを組み合わせた創作活動をしています。

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粕川も大きな影響を受けた心温まる名作海外ドラマ!
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