1ページ漫画の描き方を教えて~♪
漫画と言えば読み切り漫画や連載漫画、四コマ漫画と色々あります。
でも、意外と1ページ漫画には手を出したことがないかもしれません。
1ページで漫画を描くのは短すぎて難しいよ
四コマ漫画なら起承転結の型があるので、そこにアイデアを当てはめればいいですね。
1ページ漫画は微妙な分量なので、描き方が分からないとなりがちです。
しかし…実は1ページ漫画は簡単に描けて、割と自由度の高い漫画表現なのです。
筆者は2010年ころに、1ページ漫画で日記を描いていたことがあります。
1ページ漫画の日記ってどんなものなんだ?
1ページ漫画で日記を描くことで、日々の思いを自己表現していたのです。
ここではそんな1ページ漫画表現者の筆者が、1ページ漫画の描き方について解説していきます!
Contents
1ページ漫画とは?
1ページ漫画は、物語のあるページ漫画と四コマ漫画の中間にある漫画といえるでしょう。
1ページ漫画の描き方は、1つのネタにオチをつけて、1ページで完結させて作るのが一般的。
1ページで1つのアイデアを見せる漫画なので、いろいろ描いてる余裕はありません。
でも四コマ漫画よりは、自由度のある漫画の見せ方ができます。
そう考えると1ページ漫画は、一発ギャグ的な漫画に向いてるかもしれません。
また1ページ漫画は、1ページにまるごと絵を描くという見せ方もできます。
1ページにまるごと絵を描く漫画は、手塚治虫氏も作っています。
1枚の紙に物語性のある絵やキャラクター、セリフを詰めこみ、それ自体で完結する1ページ漫画です。
物語性のある1枚ものイラストのような感じといえますね。
普通の1枚ものイラストと区別がつきづらいかもしれません。
しかしまるごと絵にする1ページ漫画は、漫画としてのユーモアやストーリー性などを入れるので、単なるイラストとは違います。
漫画はもともと子供向けの面白い、ユーモアを描くものとして作られました。
または社会を風刺する手段としても、漫画は使われていました。
まるごと絵にする1ページ漫画も、何かしらユーモアや風刺の要素があると、漫画っぽくなるのでしょう。
1ページ漫画の描き方
1ページ漫画の描き方ってどうやるのかな?
1ページ漫画の描き方では、まず描くネタを決めます。
1ページ漫画は、1つの漫画で1つのネタを描くという描き方が良いと思います。
四コマ漫画と同じですね。
1ページ漫画にたくさんアイデアを詰め込みすぎると、何が描きたい漫画なのかが分からなくなってしまいます。
例えば1ページ漫画のネタとして、「猫のチッティがレストランのど真ん中で瞑想をして、店員に追い出された」とかもありです。
瞑想してたらレストランのおじさんにピラミッドまで投げ飛ばされちゃったにゃ~♪
1ページ漫画でネタを決めるというのは、漫画の方向性を定めることになります。
何かネタを見つけたら、これを1ページ漫画で面白く見せるにはどうしたらいいか?と考えてみましょう。
1ページ漫画は四コマ漫画より自由度は高い
1ページ漫画は四コマ漫画を描くよりは、表現の自由度が高いですね。
なぜなら1ページという枠の中で、漫画を描けるから。
四コマ漫画なら、四つのコマしかありません。
しかし1ページ漫画なら、1ページ以内であればどうコマを割ってもOKです。
1ページまるごと絵にしても、4つのコマ割りにしても、コマ数を多くすることもできます。
またコマのサイズにメリハリをつけ、最後のコマを大きくして迫力を出すこともできます。
工夫次第で、1ページ漫画の表現方法はたくさんあるのです。
1ページという幅のなかで、いかにネタを面白く見せるか?という漫画の描き方になるでしょう。
もちろん1ページ漫画による連載漫画もありです。
筆者はこのブログで1ページ漫画連載をしていますが、自由度の高い漫画表現だと思います。
以下の記事では、ブログで1ページ連載漫画を描くコツについて書きました。
猫のチッティの1ページ漫画も一緒に載ってます♪
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1ページ漫画の描き方の具体例を紹介
僕が以前描いた1ページ漫画を例に、1ページ漫画の描き方について書いてみます。
この1ページ漫画は「原稿用紙に漫画を描くバカオ」というネタで作りました。
上の1ページ漫画は以下の記事のおまけとして描いたものです。
上の1ページ漫画はどんな内容なの?
説明しよう
漫画の原稿用紙はトンボやタチキリ線などが印刷されているので、初めて使う人からすると、線の名称などが分かりづらいもの。
漫画の原稿用紙を印刷する時、タチキリ線という部分で裁断がされます。
漫画原稿用紙に描いた絵はタチキリ線までは印刷されますが、タチキリ線より外は裁断されて見えなくなります。
そのため印刷する目的で漫画を描く場合、大事な絵はタチキリ線より内側に描いた方が良いのです。
しかし漫画原稿用紙の使い方が分からないバカオは、タチキリ線をこえて自分の絵を描いてしまいました。
こうしてバカオ自体がタチキリ線で切られてしまったという、なんともナンセンスな1ページ漫画です。
1ページ漫画の描き方:起承転結にアイデアを当てはめる
1ページ漫画の描き方を考えるとき、「起承転結」が役に立ちます。
起承転結とは物語の型のことです。
●起⇒物語のはじまり
●承⇒起を受けて、物語が進む様子を描く
●転⇒物語が予想外の方向に向かう。変化が起きる
●結⇒転で起きた変化が、オチに着地する
1ページ漫画の描き方も「起承転結」の流れをもとに考えると、作りやすくなるでしょう。
「原稿用紙に漫画を描くバカオ」というネタを、起承転結の型に当てはめてみます。
●「起」⇒バカオは漫画が描きたいのですが、原稿用紙の使い方が分かりません。
でも印刷することを前提として漫画を描く場合、タチキリ線などのルールを知っておく必要があります。
●「承」⇒漫画原稿用紙の使い方はわからないけど、とりあえず1ページ漫画を描いてみるバカオ。
●「転」⇒例の漫画では、ラストの4コマ目に「転」と「結」が同時に入っています。
「転」は、それまでの物語に変化が出る部分です。
だからバカオは印刷する際に裁断されるタチキリ線をこえて、自分の絵を描いてしまいます。
不思議でナンセンス、それが俺なのだ!
●「結」⇒漫画原稿用紙のタチキリ線を越えて自分の絵を描いてしまったバカオは、本体まで断ち切れてしまったというオチになります。
僕は漫画表現の一番の強みは、子供っぽい自由奔放さにあると思います。
漫画は絵やセリフ、物語やキャラクターを通して、話をどのようにでも展開できる面白さがあります。
小説や映画や芝居などは、漫画よりも現実的な内容になりやすいものです。
しかし漫画は絵とアイデア次第で、どのような世界でも描くことができます。
その点で漫画は、他の表現とは一線を画しています。
漫画には、限りない表現の自由さがあるのです。
これこそ漫画最強の武器!
だから僕は、1ページ漫画に迷わずナンセンスな展開を持ってくるのです。
1ページ漫画の描き方は、四コマ漫画に近いものがあります。
四コマ漫画の描き方がわかると、1ページ漫画の描き方にも応用が利くようになるでしょう。
1ページ漫画は1発芸を見せるようなもの?
1ページ漫画の描き方として、1発芸を見せるという意識をもつといいかもしれません。
1ページ漫画は描ける分量が限られているので、1つのネタを面白く見せるという描き方が向いています。
1ページ漫画の連載を描くとしても、1エピソードにつき1アイデアを見せる感じの描き方です。
1ページ漫画は、一つのネタを1発芸として見せる漫画表現といえるでしょう。
なので漫画のオチを最初に決めて、オチに向けて1ページ漫画のコマ割りや内容を考えるといいでしょう。
オチを面白く見せるために、他のコマの内容を考える感じです。
四コマ漫画とは違い、1ページ内をどうにでもコマ割りできるので、面白い演出を考える余地があります。
漫画のアイデアの見せ方としては、四コマ漫画に近い1ページ漫画。
しかし漫画の演出に1ページ分の自由度があるので、四コマ漫画より一発芸のしやすい漫画表現といえます。
1ページ漫画の描き方~練習法
1ページ漫画の描き方で、筆者が提案する独特な練習法があります。
それは、1ページ漫画で日記を描く練習法です。
筆者は2010年ころから、1ページ漫画で日記を描いていました。
毎日生活していると、いろいろ感じることがあると思います。
そんな日々感じたことに、空想を交えて1ページ漫画を描くのです。
その日に起きたことや印象深かったことなどを、1ページ漫画に描くというのも良いでしょう。
以下に1ページ漫画日記の具体例を書いてみます♪
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1ページ漫画日記の描き方の具体例
例えば今日あなたが電車で変な人を見かけたとします。
「電車で見かけた変な人」が、1ページ漫画のネタになりますね。
「電車で見かけた変な人の正体は何?」という方向性で、1ページ漫画を描いてみましょう。
電車で見かけた変な人はあからさまに分かるカツラをかぶっており、サングラスをかけています。
変な人は、主人公をじっと見ているのです。
この変な人は誰なのか?と主人公は考えます。
主人公は今朝起きた時、昨夜食べたバナナの皮に滑って頭を強打していました。
だから主人公は、少しふらふらしています。
電車にいた変な人が主人公に近づいてきました。
主人公の目の前で止まると、変な人は大きな声で主人公に言いました。
お前、おれのマネすんじゃねえ!
主人公「???」
変な人がサングラスをとると、そこには主人公とうりふたつの男が立っていました!
なんと変な人は、主人公のドッペルゲンガーだったのです!
ドッペルゲンガーとは、自分の分身のこと。
主人公が朝バナナの皮に滑って頭を打った時に、主人公の霊体がドッペルゲンガーとして分離していたのです!
ドッペルゲンガーは自分の顔マネをされてると思い、主人公に突っこんでしまったのです。
というような、ナンセンスな1ページ漫画日記を作ることもできるでしょう。
1ページにおさまるように内容をはしょれば、1ページ漫画になるネタです。
このようにして、日常体験したことに空想を交えると、1ページ漫画を作りやすくなります。
1ページ漫画で日記を描き続けてると、1ページ漫画の描き方が自然に身についてくるでしょう。
筆者は2010年当時、1ページ漫画日記を描いて自己表現をしていました。
生活のなかで感じたことに空想やアートの要素を交えて、1ページ漫画で自分を表現したのです。
1ページ漫画の日記を描いたおかげで、1ページ漫画の描き方がなんとなく分かってきました。
1ページ漫画の描き方に正解はありません。
1ページ漫画日記を描くことを習慣にして、自分だけの1ページ漫画の描き方を発掘してみましょう!
以下は筆者が2010年ころ描いていた1ページ漫画日記ですので、興味のある方はご覧ください♪
以下の記事では2ページ漫画を描くための発想法が書いてあります♪