漫画アート芸術家

漫画とアートを組み合わせて創作を行う漫画アート芸術家が、漫画の描き方や芸術、創作活動について書いているブログです。

漫画の描き方

漠然としたアイデアを漫画に起こす構想の作り方4つのステップ

投稿日:2017年5月2日 更新日:

漫画構想

漫画のテーマを決めたら、次は漫画の構想を立てる段階に入ります。

 

漫画の構想って何?

どんなことすればいいの?

 

漫画の構想とはあらかじめ決めておいたテーマをもとに漫画の全体像を作っていく事です。


本日は漫画を作るために必要な構想の立て方について解説していきます。

これを読む事で漠然としたアイデアから漫画作品の全体像を明確にしていく事が出来るようになります。

 

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1.漫画の全体像をアイデア出しする

加工 女性

漫画の構想を練る時はまず初めに、テーマをもとに漫画の全体像をアイデア出ししていきます。

⇒漫画のテーマについて、テーマの作り方についてはこちらの記事を

 

漫画の構想を練る目的は漫画のテーマ、もしくは漫画を描きたいと思った衝動を漫画の形に組み直していく事にあります。

漫画の構想を練る際はまず紙を用意してこれから描こうとしているテーマ(あなたがこの作品の中で伝えたいこと)や漫画を描こうと思ったキッカケを書いてみましょう。

 

文字でも絵でもかまいません。

さあ、それを見てどんなイメージが浮かぶでしょうか?

 

まずはテーマをもとに想像を膨らませて下さい。

漫画の構想を練るために必要なことは漫画の全体像をイメージする事です。

 

例えば

宇宙人の赤ちゃんの物語を描くとする。

宇宙人

テーマは「地球へやってきた宇宙人と人間との和解」。

 

ここまで決まっているとしたらどう考えるでしょうか?

 

疑問点

  • どこの惑星の宇宙人なのか?
  • なぜ宇宙人は地球へ来たのか?
  • 宇宙人は人間とどんなドラマの末に和解したのか?
  • 宇宙人はどんなヴィジュアルで、性格なのか?
  • 宇宙人にはどんな必殺技があるのか?
  • 宇宙人はどんな仲間がいて、敵がいて、ヒロインがいるのか?
  • この漫画の見どころ、クライマックスはどこなのか?
  • 宇宙人にとっての悩みは何で、どうなると問題は解決するのか?

これらの疑問に一つ一つ答えていく。

 

答えていくというよりイメージするのです。

 

主人公の外見の隅々まで、生活空間や人間関係まで思い描きます。

主人公はどんな風にしゃべり、笑い、落ち込むのか?

 

漫画全体のイメージが明瞭に出来ると創作が軌道にのります。

 

イメージとしてこれから描く漫画が見えていないと描きようがありません。

出てきたアイデアをどんどん紙に書き足して下さい。

 

漫画を描く時、行き当たりばったりで描いているんじゃないか?と思う方がいるかもしれません。

しかし多くの漫画を描く人は初めから終わりまでの構想、展開、エピソードを大まかにでも決めた上で制作をしています。

そうでないと決められたページ数の中で漫画をうまくまとめるのが難しくなるからです。

 

漫画のおおまかな全体像を決めるのが構想の役目です。

 

2.連想方式で漫画の構想(筋)を考えていく

構想を書く時は文字でも絵でもどちらでも良いです。

 

僕は主に文章で書き起こし、絵なども書き添えて構想のイメージを膨らませています。

 

下は僕が書いた構想の紙。

構想書

 

僕の場合頭の中にあるイメージを言葉にして書き出すことで構想が浮かびます。

 

再度宇宙人の子供の物語を例にして発想法を書いてみます。

 

宇宙人

テーマは「地球へやってきた宇宙人と人間との和解」であれば

 

「なぜ宇宙人は地球へやってきたのか?→故郷の惑星で戦争が起こり統治者の子息である宇宙人は危険だという事で地球へ亡命させられる」

「宇宙人にはどうしても地球へ行かないといけない理由があり、その目的を果たすためにやってきた→宇宙人には人間が持つ愛の感情が欠けておりその本質を知るために人間から教わろうとやってきた→しかしもともと愛の感情が欠けている宇宙人は人間と仲良くすることが出来ず問題を起こす→~」

のように連想方式で考えていく。

 

連想とは一つの考えをきっかけに、それと関連する様々なイメージを思いめぐらすこと。

この連想を行うことで一つのアイデアから予想外なアイデアが生まれる可能性が高まります。

あなたが宇宙人というアイデアで漫画が描きたいと思っているなら、「宇宙人」というキーワードから浮かぶイメージを連想して、その中から面白いと思うアイデアを組み合わせていって下さい。

 

物語は原因と結果の流れで繋げる

「ある出来事を受けて主人公はどう行動し、どんな結果を得たのか?」

というように原因と結果でストーリーを繋げていくと物語は作りやすくなります。

 

漫画の物語を作っていて迷った時は以下の事を思い出して下さい。

 

それが「漫画のテーマ」。

ストーリーの筋は最終的にテーマに収束されていく。

 

漫画のテーマという着地点が分かっていると構想する時、迷った時の道しるべとなります。

 

漫画の構想はパズルのピースを探し当てること

パズル

 

構想の段階では、テーマを基に出したアイデアをどう並べ替えたら

一つの物語になるかを意識しながら組み立てていきます。

 

僕は漫画の構想をする時、一つの漫画を完成させるためにパズルのピースをどこにはめたらいいか探し当てるゲームをしているような感覚になります。

 

あながたが出したアイデアを物語のどの部分に組み込んだら話は面白くなるのか?

様々な実験を繰り返して最適な方法を編み出す感じです。

 

3.キャラクターを明確にしていく

チッティ

漫画の構想を練る上で大切なのはキャラクター。

 

キャラクターは漫画の中心となります。

なぜならキャラクターがいかに考え、話し、行動したか?

この軌跡が物語となるからです。

 

キャラクターが決まらない事には物語も始まらない。

そのためにも構想の段階で主人公となるキャラクターはどんな性格、生い立ち、ヴィジュアルなのか?

主人公の周りにはどんなキャラクターが存在するのかを決めていく事が大切です。

 

キャラクターを決めるには?

キャラを決める際は最低限以下のものは設定しておくと良いです。

 

  • 外見(絵として全体像を描いておく)
  • 性格
  • 長所短所
  • 親子関係
  • 人間関係
  • 話し方
  • 学校、仕事はどこで何をしている?
  • 人生の目標
  • 趣味
  • 嬉しい事、怖い事
  • 悩みは何?どうすれば問題は解決するのか?

 

これらを決めるのはなぜか?

 

キャラクターの詳しいプロフィールを作ることで漫画の中でキャラが立ち、生き生きし、動かしやすくなるからです。

 

キャラをはっきりさせることで漫画を描きやすくなるのです。

 

なぜならはっきりしたキャラクターは、ある状況の中に置いた時どんな行動を取るかが自然と分かって来るから。

あいまいな設定のキャラクターだと読者の印象に残らず、物語の中で動かしづらく、結果面白くない漫画となってしまいます。

 

構想の時点ではキャラクターのヴィジュアルを含めた履歴書を作るつもりで紙に描きだして下さい。

下は僕が構想の段階で描いたキャラクターのラフ画。

あくまで大体こんな感じという事で描いており、この後も変更があればどんどん付け足していきます。

ラフ画 漫画

IMG_1571

 

キャラクターの性格、外見、服、髪型などをこの時点で決めるわけですが、まだ遊びは残しておいて下さい。

つまり構想を練り、プロットを立て、ネームを描くという漫画制作の中で徐々にキャラクター像が分かればいいということ。

 

キャラクターの設定は制作を進める中で徐々に分かってくるので多少遊びを残しておき、良いアイデアが生まれ次第付け足していきます。

 

4.大体のページ配分を決めておく

構想書

 

構想の段階では漠然としたアイデアを、テーマを基準にして寄せ集めていきます。

 

まずはその漫画を何ページで仕上げるのかを決めて下さい。

 

漫画を投稿したり、賞に出したりする場合、既定のページ数で作品をまとめる必要があります。

ページ数というのは8の倍数で決められます。

 

8、16、24、32,40ページのように8の倍数で決められるのです。

これは雑誌で漫画を印刷する時に都合の良いページ単位と言われています。

 

漫画を既定のページ数でまとめ上げる力はとても大切です。

ページ数の縛りのない漫画はダラダラいつまでも続けることが出来るので、メリハリや作品の締まりがなくなってしまいます。

 

漫画のページ配分

ページ数を決めたら次は漫画内容のページ配分を決めていきます。

冒頭、印象的なシーン、クライマックスなど漫画のシーンごとに大体で良いのでページに割り振っていきます。

 

例えば

・冒頭の主人公登場シーンは何ページ以内で終了させる

・ヒロインとの初対面は何ページのどのあたりから

・クライマックスのバトルシーンは何ページから

など

 

ページ配分を決めることで、既定のページ数の中で漫画をまとめる練習に繋がります。

 

ページ配分を考えないで制作に入ると、後になってもっと描きたいところがあるのにページが足りなくなったなんて事にもなりかねない。

 

ページ内にどんなコマ、構図でセリフを入れるかを考えるのはネームの役割。

構想の段階では大体どこにどんなシーンを組み込むかをざっくりとメモしておくくらいで良いです。

 

構想のまとめ

構想書

  1. テーマをもとに漫画の全体像をアイデア出しする
  2. 連想方式で漫画の筋を考えていく
  3. キャラクターを明確にする
  4. 大体のページ配分を決める

漫画の構想を練る目的は漠然としたアイデアを紙の上に出していき、漫画という形にしていくこと。

 

構想の段階で全てが明確に決まることもあるし、遊びを作っておいて後からより詳細に設定していくのでも大丈夫。

現時点で分かる限りアイデアを書き出して下さい。

 

構想を練ることで、漠然とした漫画を描きたいというアイデアがだいぶ漫画らしい形に整備されてきます。

 

この構想を行った上で次のプロットという段階に入っていきます。

プロットでは構想で出したざっくりとした漫画の流れをより精密に物語の筋として整えていくことになります。

 

漫画の構想を考える時って楽しいんですよ。

これから始まるドラマを自由に想像出来て徐々に形になっていくんですから。

 

イマジネーションの力が大いに生きる部分ですね。

 

漫画の構想が作れたら次はプロットに進みましょう!

漫画のプロットの作り方を徹底解明

 

 

すず
今日もブログをお読み頂きありがとうございました!

 

 

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