昔、僕が描いていた完全未発表の手描き作品群の一部を編集してブログに投稿するシリーズが「押し入れの中に眠っていた幻の手描き未発表作品シリーズ」です!
以下記事でこのシリーズ開始について語りました
このシリーズは当時僕が描いた漫画アートに、読みやすく文字を入れ、縦スクロール版に編集して作りました。
当時描いた原稿バージョンも一緒に載せてあります。
読みやすく見やすくなったバージョンで、当時僕が描いていた世界観をご覧ください。
「アールブリュット」とは「生の芸術」という意味のフランス語。
アールブリュットは「正規の美術教育を受けていない人の芸術」や「既存の美術様式に影響されない表現」という意味で使われることもあります。
今回の漫画は、僕が意識的にチャレンジした最初期のマンガアート作品でもあるのです!
そういう意味でタイトルに「アールブリュット」とつけました。
Contents
アールブリュットとしての漫画への試み
「 アールブリュットとしての漫画への試み 」の原稿バージョンも一緒に公開!
こちらは編集をする前の原稿をそのまま載せました。
この原稿を編集して、今回の縦スクロール漫画にしたのです。
※右⇒左に向かって読みます。
「アールブリュットとしての漫画への試み」と当時のことについて
「アールブリュットとしての漫画への試み」 はコピー用紙5枚に、つけペンとインクで描いたもの。
制作時期は2009年~2010年ころ(正確には覚えていない)。
当時の心の葛藤を、意識的にマンガアート手法で描きました。
どの辺がマンガアートなのかというと「マンガにおける意味の説明ではなく、表現に重点を置いたマンガ」だということ。
より詳しく僕がマンガアートを定義した記事は以下リンクに載ってます。
僕は7歳の時には自由帳に鉛筆でオリジナルのマンガを描いてました。
初めて描いた漫画のタイトルは「ハイパーZ」!
僕が初めて漫画を描いた時のことや、そのとき絶大な影響を受けた作品については以下記事に載ってます。
「アールブリュットとしての漫画への試み」 では「18歳までろくに創作的なことをしていない」と書いてますが、落書きみたいな漫画を7歳の時からずっと描いてたのは確か。
ただ僕のなかでそれら幼いころに描いた漫画群は「作品」と呼べるものではなかった。
ちゃんと絵やマンガと向き合って創作しだしたのは18歳ころからということなんです。
「アールブリュットとしての漫画への試み」 の元原稿版で自分は「ノルウェーの森」に住んでいたと書き、縦スクロール版では「幻想の森」に住んでいたと書きました。
「幻想の森」とは、僕の創作テーマのことなんです。
僕はジョンレノンがビートルズ時代にメインで作曲した「ノルウェーの森」が、おそらくこの世で一番好きな曲なんですね。
ジョンレノンの「ノルウェーの森」を聴いてるとき、頭に浮かんだ情景が「幻想の森」という創作テーマなのです。
僕が「幻想の森」という時、ジョンレノンが書いた曲「ノルウェーの森」から連想された世界観&創作テーマだということをここに記しておきます。
「 アールブリュットとしての漫画への試み 」 の中で僕が18歳の時からいろんな本を読み、芸術に触れたと書きました。
そのころの思い出は以下記事に刻印してあります。
「 アールブリュットとしての漫画への試み 」 で僕が「囚人牢獄」に入ってたと書きましたが、それについては以下記事に刻印してあります。
「 アールブリュットとしての漫画への試み 」 の中でも描いた「自作品をゴミと間違えて捨てた思い出」は、以下記事のマンガでも取り上げました。
「アールブリュット」とは「正規の美術教育を受けていない人が作る作品」や「既存の様式に影響されてない人が作る表現」という意味がありましたよね。
僕は漫画創作をするとき、なるべく既存の表現様式をなぞりたくない。
むしろそういう漫画創作におけるマニュアル的なものを、破壊することから始めるんです。
「マンガ」と言われた時に浮かぶ「今っぽいマンガらしさ」に反逆するみたいな感じ。
僕はすでに作られた「漫画」という線路の上で何かを作るのがガマンならないのです。
だから「破壊」する。
そして新しく、自分に最もぴったりした方法で創作を行う。
それが「マンガアート」なんです。
だから僕は「マンガアート芸術家」。
そういう思いをこめて「アールブリュットとしての漫画への試み」を描いたのです。