漫画を描く人が、最低限練習しておいた方が良いことがある。
それは、人体と表情を描く練習だ。
ぼくは現在でもヒマを見つけては、人体や表情を描く練習をすることがありる。
なぜ漫画を描くときに、人体や表情を描く練習が必要なのか?
この記事では漫画を描く人にとって最低限必要な絵の練習について、筆者の体験を交えて解説しよう!
Contents
なぜ漫画を描く人は人体や表情を描く練習が必要なのか?
人体や表情を描く練習をしたほうが良い理由は、漫画はドラマを描くものだからだ。
漫画にはキャラクターが登場し、物語が描かれる。
漫画で描かれるのは、キャラクターの人生である。
人生を描くというのは、漫画で人間のあらゆる状態を描くということを意味する。
だからあらゆる角度からの人体や、喜怒哀楽の表情を描ける必要があるのだ。
たとえ漫画に人間が登場しなくても、擬人化したキャラクターは出てくるのではないか?
例えば木や猫やイチゴがキャラクターになれば、人間をデフォルメしたような外見になるだろう。
擬人化したキャラクターを描くにしても、人体や表情を描く練習は必要なのだ。
漫画キャラクターの表情を描く練習
漫画を描く人は、キャラクターの表情を描く練習をしよう。
漫画はキャラクターの人生を描くので、そこには喜怒哀楽があらわれる。
喜んでる顔、悲しんでる顔、怒ってる顔、切なそうな顔…
漫画にはキャラクターのいろいろな感情が出てくるだろう。
キャラクターが何を感じているかを表すために、表情を描く練習が必要なのだ。
キャラクターの表情を描く練習は、鏡で自分の顔を参考に練習すると良いだろう。
鏡の前で怒った顔や笑った顔をして、その様子をスケッチしてみるのだ。
怒ったときの顔の感じがつかめたら、それを自分のキャラクターの顔に転用して描いてみる。
好きな漫画家の絵を模写して、表情を描く練習をするのも良いだろう。
漫画ではキャラクターの気持ちを表すため、分かりやすい感情表現で描くことが多い。
ワンピースに登場するキャラクターは、分かりやすい感情表現をする典型だ。
例えば泣いて、顔をくしゃくしゃにして、大声で叫ぶような感情表現がある。
ハッキリした感情が出ている絵を参考に表情を描く練習をすると、コツがつかめるかもしれない。
人の表情がたくさんのっている本を参考にスケッチをするのは、感情を描くよい練習になる。
筆者は人のいろんな表情がのっている本を見て、ひたすらスケッチをして練習していたことがある。
いろんな表情を描く練習をすることで、キャラクターの感情を描くときに使えるのだ。
感情は大げさなものから、微妙な心理の表情までさまざまある。
どんな表情でも描けるように、人間の感情を描く練習を、毎日のなかに取り入れてみよう。
筆者も生涯絵を描きつづけて、鍛錬していきたいと思う。
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動く人間を描けるようになる練習をする
あらゆる角度から人間の体を描く練習をしていれば、漫画でどんな展開がきてもキャラクターの絵を描ける。
漫画で描く絵は、イラストのような1枚で完結する絵ではない。
漫画では、人間の動きを描く必要があるのだ。
キャラクターは漫画のなかで物語を生きるので、いろいろな状況のキャラクターを描けなくてはいけない。
静止した1枚の絵を描きこむイラストと、キャラクターの動き全体をとらえて描く漫画。
イラストと漫画では、描く絵が違うのだ。
こちらは祖父と、幼いころの筆者を描いたイラスト。
漫画は上のイラストのように、止まっている絵だけを描くものではない。
漫画にもイラストのように静止した絵を描くことはある。
しかしたいがいは、動きのあるキャラクターを描くことになるだろう。
漫画キャラクターの動きを描くのであれば、あらゆる角度からの人体を描く練習が役に立つ。
人の体は中心に骨格があり、それを覆う筋肉で作られる。
骨格と筋肉の構造を頭の中に入れておくことで、人体を描きやすくなるだろう。
以下から、人体や表情を描けるようになるために、筆者がしていた練習について書いてみよう。
筆者がしていた漫画を描くための練習とは?
筆者は、漫画で人体や表情を描けるようになるために以下の練習をしていた。
●人体の骨格や筋肉のつき方がわかる本を購入し、スケッチをする練習
●スケッチブックを携帯し、道行く人をクロッキーする練習
人体構造がのっている本は、人間の体を描く練習をするための格好の素材だ。
筆者は人体構造がのった本を購入し、骨格や筋肉のつきかたなどを描いていたことがある。
以下の本はとても参考になった。
筆者は人間の体を描くとき、まず骨格からイメージして描くようになった。
人体の骨格、筋肉、その上から服を着ている構造がつかめるように、描く練習をした。
骨格や筋肉の構造が頭にはいってるだけでも、人体を描きやすくなる。
まずは骨格を理解するために、骨の部分だけを描く。
次に骨格を覆う、筋肉のつきかたを描く。
骨格や筋肉がどのように人体を構成しているかをつかむと、それっぽい人間を描くヒントになる。
実際に自分の体に触れながら、ここが上腕二頭筋なのか…と確認しながら進むと身につくと思う。
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筆者は上にあるような人体の骨格や筋肉の画像を描いて練習した。
頭のなかに、骨格や筋肉のつきかたを叩き込むためだ。
骨格や筋肉のつき方を知ることで、実物を見なくてもいろいろな角度からのキャラクターを描きやすくなった。
様々な角度から人体を描く練習もしていた。
よく同じ角度からしかキャラクターを描かない人がいる。
これだと、あらゆる角度から人体を描けるようにはなれない。
同じ角度からの絵が続く漫画は、画面が単調になるだろう。
場面に応じていろいろな角度から描くから、それが刺激になって画面に引きこまれるのだ。
漫画のドラマを演出するためにも、上から下から斜めから、人体を描く練習をしよう。
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道行く人を観察してクロッキーをして練習
スケッチ帳をいつも持参して、道行く人の表情や体の動きを描く練習をしていたことがある。
笑っている人、むすっとしている人、せかせかしている人…いろいろな人を観察しながら、クロッキーを行うのだ。
クロッキーとは、短時間で対象をざっくりと描く練習のこと。
日ごろから人の動きや表情を描くクロッキーの練習をしてると、キャラクターを描くときに役に立つ。
人が集まる公園などへ出かけて、ベンチに座りながら観察するのだ。
そして人の表情や体の動きをスケッチしてみよう。
人が見せる一瞬の表情や動きをとらえて描くには、よく対象を見る必要がある。
そして、即興でクロッキーをする。
外で絵を描いているとき、人はじっと止まっていてはくれない。
だから、即興で表情や体の動きをとらえねばならない。
手を早く動かし、表情や体のアウトラインだけでも描ければ大丈夫。
このようなクロッキーを描く練習をしながら、本などを参考にじっくり人体や表情を描く練習もしよう。
筆者は人を観察してクロッキーを描く練習をしたおかげで、キャラクターの動きや表情が描きやすくなったという感覚がある。
漫画を描く人がする練習のまとめ
漫画を描く人がするべき練習は~
●人体を描く練習
●表情を描く練習
最低限上記2つの練習はしておきたい。
なぜなら漫画は、キャラクターのドラマを描くものだからだ。
ドラマを構成するキャラクターの、あらゆる感情や動きを描けるようになりたい。
漫画に人間が登場しなくても擬人化したキャラクターが出るのなら、人体や表情を描く練習はムダにならない。
僕は絵でも漫画でも、ただ正確なだけの絵には、冷たさを感じてしまい魅力を感じない。
絵にも人間味が必要であり、それはあなたの感覚やタッチを生かすことで生まれる。
正確でいて人間味のある絵なら、それは良いと思う。
しかし漫画において重要なのは、自分らしい絵を描けるようになることだ。
絵の正確さは基準の一つでしかなく、本当に大切なのは、あなたらしさを描くことにあるのだ。
以下の記事では絵を描くのがど下手だった筆者が、漫画絵が描けるようになるためにした練習法について書いている。