マンガアート芸術家

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天才を生んだ孤独な少年期を読んで感じた精神疾患と天才の境界線

投稿日:2017年3月20日 更新日:

天才を生んだ孤独な少年期の表紙画像

天才には孤独な少年期を過ごした人が多いということを知っているだろうか?

「天才を生んだ孤独な少年期」(熊谷高幸著)を読んでとても感銘を受けたので、ブログにてシェアしていこうと思う。

僕は昔から天才というものに関心があった。

僕が18歳で芸術と出会った時、「天才と狂気」という本から多くの興味深い学びを得ていたからだ

歴史に残るような表現者、人物には風変わりな人物が多い。

天才たちは普通の人とはちょっと違う独特な感覚を持っており、印象的な人生を送る者が多い。

僕自身、昔から風変わりな男で世間の風潮にのって生きることに大きな疑問を感じていた。

だから天才の存在を知って大きな勇気となったのだ。

ここで僕が言う天才とは、何かの分野で突出した能力を持つ人全体を言うのではない。

僕の天才の定義はその時代の文化を革新する人たち、世の中を変革する人物のことだと思っている。

幼い頃からものすごく頭が良くて何でもこなせるような人を天才と呼ぶ人がいるけど、僕に言わせるとそれは能才である。

天才とは時代を変革し、これまでにない新しい何かを生み出す人のことだ。

例えばアイザック・ニュートンやアインシュタイン、夏目漱石やエジソン、スティーブ・ジョブズ…

彼らの人生をひも解くことで天才に共通する要素を浮き彫りにするのが「天才を生んだ孤独な少年期」だ。

さて天才に共通する要素とは一体何なのだろう?

天才?

俺のことでしょ!バカオの名前も載ってんじゃね?

プっ(笑)まさか!

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天才は孤独な少年時代を体験している

天才に関する本の裏表紙画像

天才の認識として、凡人にはうかがい知れない高みにいる人だと思っている人も多い。

しかしそれは違うと、この本には書いてある。

天才も一人の人間に過ぎない。

同じ人間がある状況のもとで成長すると天才になるという。

そこに関係してくるのが認知の特性だ。

天才には孤独な少年時代を過ごした人が多い。

天才は自己と向き合い、対話をする性質を持つ人たちだった。

実際レオナルド・ダ・ヴィンチは人と関わるより自然を観察し、スケッチをしている方が好きだったという。

ダ・ヴィンチの言葉の中でとても好きなものがあるのでここでご紹介したい。

「画家は孤独でなくてはならない」~レオナルド・ダ・ヴィンチ

画家は自己の表現世界を達成するために、そこに全精力を傾けなくてはならない。

世間のつまらない人間関係に心が奪われていてはいけないのだ。

そのためには画家は孤独でなくてはならない、ということをダ・ヴィンチは言いたかったのだろう。

レオナルドダヴィンチの顔が載った本の表紙画像

普通の人々は世界を共有の認識で捉えるだろう。

例えばリンゴは赤い、飛行機は空を飛ぶ、ボクサーはパンチが強いなど…

共有の認識とは、皆に共通する物事の認知の仕方といえる。

この共有の認識がないと正常な社会生活を営むのが難しくなる。

学校でテストを受けているとき、10+20=ハゲちゃびんなどと答えていたら頭のおかしい人だと思われてしまう。

え!

10+20ってハゲちゃびんじゃなかったの!?

しかし天才と呼ばれる人たちはこの共有認識の他にもう一つの認識を持っていた。

それが非共有認識である。

共有認識とは社会の人みんなが同じように考える認識。

非共有認識とはその個人からのみ生まれる独特な認識世界となる。

孤独な少年時代が天才をどう変えたか?

少年が前を向いている画像

なぜ非共有認識が生まれるのかというと、天才たちが子供時代から孤独な境涯にあったことが原因だという。

例えば親がいない、周りの人達に理解されない、先生から見放されたなど。

周りに頼る大人がいない天才たちは自らの頭で考え、独特な世界の認識法を覚えたというのだ。

ただ天才たちが凄かったのは非共有認識にとどまることなく共有認識の方にも目を配り、皆が分かる形で独自な仕事を生み出すことが出来たこと。

例えば非共有認識だけでとどまっていたら、家に引きこもって不思議な研究をする変な人で終わっていたかもしれない。

しかし天才たちはあくまで共有認識という皆がわかる形で自分の世界を形象化することができた。

このことは天才と狂人は紙一重であるという言葉を裏付ける意味を持っている。

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孤独な少年時代を生きた天才の性質

天才は非共有の認識世界にいて、それをみんなが分かる形(共有認識)で仕事にした人たち。

つまり自分独特なものの見方で世界を認識していたのが天才。

天才とは独特な感覚、認識を誰もが分かる形で仕事に残した人、ということになる。

また天才が自分独自な認知を出来たのは、幼いころから孤独な環境に育っていたということが原因にあった。

では非共有の世界に生きる人にはどんな人が多いのか?

それが自閉症の人たちだという。

自閉症の人は人間の認知の様々なありようを見せてくれる。

例えば

●複雑な計算の答えを一瞬で出したり

●何十年も前の日付けを聞いただけでその曜日を当てたり

●一度見ただけの景色を後日記憶だけで鮮明に描き起こせたり

これらの人をサヴァン症候群と呼ぶようだ。

他にも天才の中には以下のような人も多い。

●才能ある人々の周辺に自閉症の親族がいたり

●天才と称される本人が幼児期に自閉症をうかがわせる症状を示したりする(アインシュタインなど)

発達障害という観点から見ると天才の中にはADHD(注意欠陥多動性障害)だったと考えられる人もいて、その代表がエジソンである。

他にもモーツァルト、レオナルド・ダ・ヴィンチ、坂本竜馬などもADHDの疑いがあるとされている。

これらの事実は僕たちに大切なことを教えてくれる。
天才たちは何でもできる、凡人には到底及ばない高みにある人なのではない。

ある能力が突出しているために、その反動としてヘコミの激しい特異な性質の人々なのだ。

「天才と狂気は紙一重」。

まさにこの言葉が天才に当てはまるのだ。

僕は漫画とアートを組み合わせて創作活動を行っており、大切だと思う考えがある。

「創造は現実と狂気のギリギリの境界線でおこなわれる」ということ。

漫画アートを創造するには常識的な考え方と同時に狂気とも呼べる、人とは違った自分独自な感覚も持っている必要がある。

常識と狂気、この2つは素晴らしい創造を行うときに共に必要な要素なのだ。

常識的なだけではだめだ。

常識さと同時に狂気があるとき、そこに面白い化学反応が起こる!

創造は正常と狂気の狭間で行われるのである!

この僕の考えは、「天才を生んだ孤独な少年期」を読んで改めて確かなことだと感じた。

そして僕自身の体験を通してもこれが説明できる。

それは僕も高校卒業間際から20代前半にかけてほとんど自閉症に近い状況に陥ったからである…

そ、そうだったの?

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天才と孤独感:自分は狂人かもしれないと疑った20代前半

天才に関する本の表紙画像

僕は20代前半頃、天才と狂気に関する本を読んでいて自分は統合失調症なのではないかと本気で疑った。

統合失調症だったドイツの天才詩人ヘルダーリンやスウェーデンの劇作家ストリンドベリ、ファン・ゴッホやジャン・ジャック・ルソーなどの伝記を読んでいて彼らの特異な性質、人柄に大きな共感を持ち、自分の仲間だとさえ感じた。

当時の僕は人との接触を完全に断ち切って自分の世界に入り込み、創作という人生の喜びに生きていた。

しかしそれは最高に楽しいものだった!

僕の頭に飛来する漫画や絵画のアイデアに対する喜びは、体験した人にしか分からないだろう。

それは世界でただ一人表現者のみが体験できる創造という喜び!なのだ。

漫画やアートを作ること、素晴らしい映画や芸術作品に触れることは、凄まじい感動に繋がる!

創作活動や素晴らしい作品に触れたときの豊かな感覚は僕にしか分からないだろう。

これはまさに非共有認識に他ならない。

だからこの「天才を生んだ孤独な少年期」を読んでとても共感した。

僕は精神病院に行ったことはないし、精神的疾患は漫画アートの創作をすることで引いていき、今では揺るぎない創造的パワーに満ちている。

僕を精神の混迷から救ったのは漫画や絵画を創造することだった。

あの時もしも漫画や絵画を作るという避雷針がなかったら僕は今頃どうなっていただろう…

このように表現活動は精神疾患さえ吹き飛ばすパワーがあるのだということを声を大にしてお伝えしたい!

僕は精神的な疾患を経験することによって、より深く自分という人間と向き合うことができた。

あの経験があったからこそ、揺るぎない確信を持って創作活動に取り組むことが出来ている。

精神的な疾患…一見狂気にも見えるこの体験こそが、創造の本質に迫る重要な要因だったと思っている。

あらゆる体験は全て創作活動に生かすことが出来るのだ。

あなたの体験は創造における武器である。

天才たちは少年期にどんな孤独な時代を生きたのか?天才が人並外れた仕事が出来た理由を知りたい人は是非この本を読んでみてほしい。

以下の記事では変わってる天才たちの特徴について書いているので興味のある方はどうぞ!

 

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