絵画ってそもそも何なの?
こんな疑問を持ったことないですか?
絵画って何を楽しむの?
絵画にも色々な種類があって何が素晴らしいか分からない作品もある。
疑問があふれ出します。
ということで漫画アート芸術家の筆者が絵画とは何なのか?
について書いていきますね。
Contents
絵画とは何?
絵画とは対照の形態を平面に表したもの。
例えば目の前に木がある。
それを紙やキャンバスに描き写すとそれが絵画。
あるいは絵具などの画材を用いて支持体(紙やキャンバス)に何かを描くこと、表現することとも言えます。
何らかの平面に色や線で描画された物体、これが絵画なんですね。
絵画ってどんな種類があるの?
絵画にも色々種類があります。
代表的なものを見ていきましょう。
水彩画
水彩画は、水を溶剤とする絵具で描かれた絵画。
水彩画は絵具を塗るというより、色のついた水を塗る感じ。
ほんのり淡い、透明感のある仕上がりが特徴。
水彩絵の具には透明水彩と不透明水彩があります。
透明水彩はその名の通り透明で薄い塗りになります。
不透明水彩は発色が濃く、下の色や線を覆い隠します。
アクリル画
現代の石油化学技術の発達により生まれた絵具で、水を溶剤として描きます。
乾くのが早く、乾燥すると耐水性になるため水に溶けません。
石や壁など色んなものに描けるので重宝する絵具。
油彩画
油彩画は、絵具を油で溶いて描写する絵画です。
西洋美術の中でも伝統的なもので、完成後の画面の艶、色合いの発色などがとても美しい。
油なので乾くのが遅く、時間をかけてじっくり描くのに適します。
他にもパステル画、クレヨン画、鉛筆画など色々ありますが、画材が違うという事をのぞけば、支持体の上に何かを表現するという点で一緒です。
絵画の概念が広がりつつある
現代では絵画の概念も広がりつつあるようです。
描画材にしても技法にしても色々ありますから。
例えばパステルやコンテなどで描かれる絵はドローイングと呼ばれる。
キャンバスに布や紙、新聞紙などを貼り付けて表現するコラージュなどもあります。
表現技法は様々あれど、支持体に対して何らかの方法で描画された表現全般を絵画というのでしょう。
スポンサードリンク
絵画の本質は何か?
絵画が支持体に描画された物体であることは分かった。
描かれたものが現実にある対象でも、頭の中のイメージでも絵画であることには変わりない。
では絵画の役割は何なのでしょうか?
①描かれたものの美しさ、華やかさ、綺麗さを楽しむ
例えば印象派の絵画は淡い、原色の晴れやかな美しい作品が多いですね。
見てるだけで視覚的に惚れ惚れできる。
それも絵画の楽しみです。
疲れた時、ホッとしたい時、考え事をしている時など目の前に美しい絵画があったらそれだけで幸せを感じるかもしれない。
絵画の一番分かりやすい楽しみ方ですね。
異端な個性を、世界の見方を示してくれる絵画
例えばジャクソン・ポロック、バスキア、ピカソのような絵画は単に美しいという概念では捉えきれないものがある。
画家独自の感覚、個性、色や造形的な実験を通して僕たちに新しいモノの見方や世界観を提示してくれる。
そんな絵画も素晴らしいと思います。
個性の強い絵画は上手さや美しさという基準から外れるものが多いですが、それゆえに芸術の神髄を感じさせてくれる作品でもあるのです。
絵画とは画家自身を象徴するもの?
絵画とは一体なになのか?
僕の答えではこうなります。
絵画は単に描かれた物体を越えた何か。
絵画は画家の生命であり本質である。
画家は絵画に自らを託す。
なぜかというと少なくとも僕は絵画を描く時、自己を強烈に表明するからです。
単に絵を描くだけではない。
絵を通して何かが表現されたもの、それが絵画です。
絵画に表されるのは画家自身。
つまり絵画は画家の魂の表明なのです。
客観的に見ると単なる支持体に描かれた絵でしかない。
しかしそこには生命のほとばしりがあります。
画家の生きた人生、体験、感動あらゆる要素が一枚の絵に切り取られて表現されている。
それが絵画。
今度絵画を見る時は絵の先にある画家にも思いを馳せてみましょう。
画家の人柄、言葉、人生のストーリー…全てがあってその絵画は生まれています。
画家の人生含めての絵画なのです。
絵画は物体を越えた、画家の魂なのです。