どうも、油絵画家活動を行う漫画アート芸術家の粕川(@artkasukawa)です。
本日は僕が2017年頃に描いていた動物の絵を見せていきたいと思います。
上にのせた絵は友人からの依頼で描いたライオンの油絵(2017年制作)。
[wc_row][wc_column size="one-half" position="first"]
[/wc_column][wc_column size="one-half" position="last"]
[/wc_column][/wc_row]
ではどうして粕川は動物の絵を描いていたのか?
僕は現在自分様式の絵画スタイルを生み出すために、色々なものを油絵で描いてます。
画家にとって自分様式の絵のスタイルを身につけることは大切!
例えばゴッホやセザンヌ、ピカソやポロックの描く絵画は、一目見て誰が描いたか分かるほど個性が強いですね。
画家はその人にしか描けない独特なスタイルの絵を構築していく必要があると考えています。
なぜなら誰でも描ける絵を描いていたら、他の画家でも代用がきくので市場の中で価値を見出すことが難しいからです。
そんなことから僕は自分様式の絵画スタイルを生み出したいと思いました。
そのために行ったことは以下です。
●色々な対象(人物画、静物画、風景画、動物画、抽象画など)を描いてみる
●有名画家の模写をして、個性の出し方を研究してみる
●漫画制作と油絵制作を交互に行い、二つの表現を組み合わせてみる
自分の絵画様式を生み出すために、えり好みをせず何でも描いてみて、自分に向いた対象や描き方を探ろうと思いました。
そんな時にでてきたモチーフが「動物の絵」でした。
ここでは粕川が2017年ころに描いた一部の動物の絵を見せていき、動物の絵を描くときに感じた大切なことについて書いていきます!
Contents
動物の絵を描く画家が探していたもの
上は2017年10月頃に粕川が馬を描いた油絵。
僕は絵を描くときに大切にする要素として「生命感」を挙げます。
生命感とは二つの意味があります。
●絵を描く作家の生命感を形態や色彩に込めて表現する
●生命のある対象を描くことで、生命感を表現する
絵における「生命感」とは、画家の手から生まれる生命の躍動をキャンバスにとどめることです。
これはどういう意味なのか?
粕川が絵筆でキャンバスに絵を描くという行為は、僕にしか行えないこと。
その瞬間にどの色を選び、どんな線を引くのか?
どの時点で絵は完成するのか?
これらは作家の判断によるものであり、それゆえに生もの、人間的な行為です。
ロボットでは実現できない、粕川という生命体から生まれる絵。
これを絵の「生命感」と捉えています。
僕は漫画の絵を描くときも、あえてパソコンでは描かずGペンなどで描くことにより「生命感」をとどめるようにしていました。
現在はデジタルで漫画を描いてますが。
僕は動物の絵を描く中で、生命感を込められるように意識して描いていました。
動物の絵を描く画家がみる絵の生命感
僕にとって絵を描くとは「自己を強烈に表現する方法」。
粕川にとって芸術とは「自己の魂の表現」なのです。
だから人間が描く生命感、線や色調の人間臭いブレ、生命の鼓動を絵の中に封じ込めたいと考えています。
人間はそれぞれ特徴を持っており、長所も短所もあります。
全てにおいて完璧な人間なんていないでしょう。
そういう意味で、人間はデコボコな存在です。
僕ももちろんデコボコな人間であり、そのデコボコ感を絵で表現したいと思っています。
だから僕は単に表面的にキレイな絵、というものを描かないのです。
絵と画家は繋がっています。
粕川という人間は個性の極端なデコボコした存在、だから必然的に絵もデコボコしたものになる。
画家が描く絵は画家自身であり、画家が投影されたものが生まれてきます。
だから粕川は包み隠さず、絵の中で本来の自分を表明するのです。
動物の絵を描いている時も、モチーフとしては動物ですがそこに粕川という人間性を少しでも加えたいと思いながら描きました。
スポンサードリンク
生命感を描いたゴッホの影響
生命のある対象を描くことで、生命感を表現する。
画家が「生命感」を絵に込めるときに役立つのは、「生命のあるモチーフ」を描くこと。
僕は味気ないビルを描くよりも、樹木や動物、人間を描きたいと思います。
生命のあるものを描きたいのです。
この発想のヒントをくれたのは、敬愛するオランダの画家フィンセント・ファン・ゴッホでした。
ゴッホはヒマワリ、種まく人や糸杉など、生命感のあるモチーフを好んで描きました。
またゴッホは貧しい農民の働く姿に美しさを感じ、彼独自の感覚で農民を描きました。
ゴッホが初期の頃に描いていた農民は、デコボコした形態と土臭い色調で描かれます。
ゴッホが描いた農民画は、当時のアカデミックな絵画が目指したような表面的にキレイな絵画ではなかった。
しかしどうしてゴッホの無骨な農民の絵は人の心を打つのか?
それはゴッホが農民の貧しい生活の様子を、素朴な視点で絵に描くからです。
ゴッホの農民画にあるのは表面的な美しさではなく、人間の生命感。
ゴッホは畑を耕し、じゃがいもを掘る人たちの本当の姿(生命感)を描いています。
これが感動的なのです!
ゴッホは無骨な農民の生命感を描くことにより、新しい美の基準を作ったといえます。
粕川はそんなファン・ゴッホの姿に魅了されて、絵画で生命感を描こうと思ったのです!
動物の絵を描く画家が描いた動物とは?
初めに書いたように自分の絵画様式を探すために色々なモチーフを描くと決め、2017年頃ころに動物の絵を描いていました。
僕は描いた油絵をとある場所から販売していたこともあります。
そうすると一つの発見がありました。
「子猫や犬、ウサギを描いた絵は売れやすい」ということ。
僕は動物の絵の他に、風景画や人物のある絵画などを販売していました。
すると子猫や犬などの動物を描いた絵は他のジャンルの絵画よりも売れやすいことが分かったのです。
うさぎや子猫など動物の絵は部屋に飾りやすいのかもしれません。
以下は購入して頂いた粕川の描いた動物の油絵。
スポンサードリンク
動物の絵を描く画家が描く猫漫画の主人公について
漫画とアートを組み合わせて創作活動を行う漫画アート芸術家は20代前半に、猫のキャラクターを作りました。
その名は「猫のチッティ」!
瞑想をすることが三度の飯より好きな猫のキャラクターです。
猫のチッティを主人公にした漫画も描いています。
猫のチッティの創作秘話について書いた記事は以下のリンクをクリック!
猫のチッティを油絵(アート)とリンクさせて描いたのが以下の作品です。
僕は漫画とアートを融合させた、新しい表現を生み出したいと思っています。
そんなことから自分の描く漫画の世界を油絵で描いたり、油絵の世界を漫画に持ち込んだりということをしています。
漫画の技法を絵画の世界に持ってきたり、絵画の技法を漫画の描き方に持ち込んだりなど、色々表現の可能性はあるでしょう。
僕は7歳の頃から漫画を描きだし、18歳の頃にアートと出会って以来、漫画とアートを組みあわせて創作を行ってきました。
漫画を描くことでアートの発想が広がり、アートを作ることで漫画のアイデアにつながります。
粕川の中では漫画とアートは境界線がないのです。
異質なものと異質なものを組み合わせることで、発想は浮かんできやすくなります。
漫画とアートの融合をする過程についてもこのブログで公開していきたいと思います。
動物の絵を描く画家の最後に
動物の油絵を描くことで、少しずつですが自分らしい絵の描き方というのが見えてきたような気がします。
絵を描くというのは生涯をかけて成長進歩していくもの。
僕は色々なモチーフを描き、描く中で考え、進化していきたいと思います。
画家は時代時代で描くモチーフや技法が変わる事もあるでしょう。
例えばピカソは「青の時代」や「バラ色の時代」「キュビスム」など時代によって作風を変化させました。
画家は自分自身の思考を作品に反映させる。
移り変わる作風は、ピカソ自身の思考の表れだといえます。
僕が動物の絵を描いている時に考えたことは「生命感」を描くことでした。
●画家自身の人間的要素を絵画の中で表す
●生命のあるものを描くことで「生命感」を表現する
これが動物の絵を描くなかで得られた大きな収穫だったのです!
ブログをお読みいただきありがとうございます!