「漫画を独学で描けるようになる方法はないかな?」
と思っているあなたへ。
方法はあるのです。
漫画は独学で描けるようになるんですよ。
ここに証人がいます。
だってぼくは漫画を独学で描けるようになってきたんですから!
漫画を描けるようになるために、専門学校へ行く必要なんてないんですよ。
この記事では初心者が独学で漫画が描けるようになる方法をご紹介します。
どれもぼくが実践してきたことばかりです。
この記事に書いてある方法を試してぜひ独学で漫画が描けるようになってください!
独学で漫画を描けるようになる方法
ここから、初心者が独学で漫画が描けるようになる方法を順を追って解説していきます。
落描きをはじめる
漫画といえば絵ですよね。
絵を描くのは難しいとよく聞きます。
でも漫画の絵を描くのは、実は難しくないのです。
なぜなら絵が描けないなら、落書きで描いてしまえばいいから!
絵が描けない人は、とりあえず落書きで漫画を描き始めればいいんですよ。
漫画を描く初心者がぶつかる「描けない」という壁。
こう思う人は「プロ漫画家の絵」や「漫画がうまい人」の絵と自分の絵を比べています。
でも、そういった人たちと比べる必要がないんですよ。
漫画はまず自分の楽しみのために描けばいいのです。
だから、絵がうまい下手なんて気にしなくて良い。
思う存分描きたい世界を描くのです。
棒人間だっていいじゃないですか。
ぼくは小学校1年生のときにはじめて漫画を描きましたが、内容は落書きですよ。
こちらの画像の漫画は、ぼくが小学校4年のときに描いてます。
う~ん、落書き漫画ですね。
漫画を作るために重要なのは「描くこと」。
絵や物語の質がどうだろうと、今の時点でかける漫画を描く。
ここからすべてが始まります。
なので心構えとして、うまい下手は抜きで今描ける漫画を描くということを頭に入れておいてください。
以下の記事では漫画の絵が描けない人は、棒人間でまず描きだしてみよう!ということについて書いています。
まずは図形から描きだす
とはいっても、漫画らしい絵を独学で描ける方法が知りたいと思いますよね。
それならまず図形から描きだしてみましょう。
丸、三角、四角、ひし形などをフリーハンドで描いてみるのです。
まずは図形をフリーハンドで正確に描けるところまで、ハードルを落としてください。
いろいろなものを描く
図形を素で描くことになれてきたら、今度は目に映るあらゆるものを描いてみましょう。
雲や動物、人間や建物、道や電柱…なんでも描きます。
スケッチブックや小さなメモ帳をいつも持参しているといいでしょう。
それで暇さえあれば、目に映るものを描いていること。
ぼくは以前このようなメモ帳にたくさんスケッチをしていました。
漫画はとくに人物を描くことが多いので、人間をたくさん描いてみるといいですね。
うまく描けるようになりたいものを何度も練習してみましょう。
対象をよく観察し、その輪郭線や陰影を描いてみる。
いろいろなものを描く習慣をつけると絵を描くことに慣れてくるので、だんだん漫画の絵が描けるようになってきます。
以下の記事ではぼくが隙間時間をみつけて絵を描く練習をしていた方法について書いています。
漫画本を模写する
絵を描くことに慣れてきたら、今度は漫画本を参考に模写をしてみましょう。
好きな漫画を用意して、そのキャラクターやかっこいいと思うシーンを描いてみてください。
プロが描いた漫画を参考に模写をするのはとても勉強になります。
構図、コマ内でのキャラの配置、コマ割りや吹き出しの配置、擬音の描き方まで、ヒントがつまっています。
漫画の1話分を丸々完全コピーしてみると、いろいろな発見があると思います。
プロの漫画家がすでに見本を残してくれているので、それを参考に模写してましょう。
こうすることで、だんだん漫画の絵が上達していきます
以下の記事ではマンガのつけペンの練習法について書いています。
物語作り
漫画には物語があります。
物語作りが難しいんだよね~という人がいるかもしれません。
でも物語作りも、実はすごくシンプルな型があるのです。
物語の型にそって考えていけば、漫画のストーリーは誰にでも作れます。
ぼくは漫画の物語を考えるときは以下のやり方で考えます。
主人公の「問題⇒葛藤⇒変化」を考えるのです。
まず主人公に目的をつくります。
夢とか叶えたいことですね。
それで主人公が目的をかなえるためには、壁となる問題がでてくる。
主人公は問題を解決するために試行錯誤し、行動していきます。
そして最後に主人公の目的の結末を描くのです。
物語のはじめと終わりで主人公の変化を描くところがポイント。
キャラクターが変化していく過程を描くのが物語です。
例えば、主人公は一週間後のボクシングの試合でライバルを倒さなければ、死んでしまうというルールがあるとします。
この場合、主人公の目的は1週間後にライバルをボクシングの試合で倒すこと。
でも主人公は今の時点でライバルに勝てる実力がない。
これが主人公にとっての「問題」にあたります。
主人公はライバルをボクシングで倒すためにいろいろと行動する。
ボクシングのトレーナーを見つけて練習したり、体力作りのために毎日走りこんだりします。
しかしライバルとの試合前日になって足を痛めてしまい、ピンチになったりするかもしれません。
このような主人公が目的を達成するために悩み、試行錯誤する部分が「葛藤」にあたります。
そして1週間後、主人公はライバルとボクシングの勝負をします。
勝っても負けても、そこには主人公の目的に対する結果がでますね。
ここが「変化」にあたります。
主人公が体験する変化は物理的なものでも、考え方の変化でもかまいません。
物語を通して変化を体験するキャラクターを描くのです。
ここに書いた物語の作り方は、ひとつの方法なのであなたが作りやすい方法で作るのが一番ですよ。
必ずしも変化を描かない方法だってあるでしょう。
ただ物語の一番シンプルな形として、覚えておくと役に立つかもしれません。
以下の記事では漫画の根幹となるプロット作る方法について書いています。
漫画のテーマを決める
独学で漫画を描くときはその話のなかで描きたいテーマをひとつ決めておくと物語が作りやすくなります。
例えば「自分の過ちで大切なものをなくした喪失感を描く」をテーマにしたとします。
この場合
●主人公は何をなくしたのか?
●主人公のどんな過ちが大切なものをなくさせたのか?
●大切なものを喪失した主人公は、結局どうなったのか?
などのように、漫画のテーマを決めていると、物語のヒントが浮かんできやすくなるのです。
また漫画にテーマをいれることで、読者が何かを感じてくれるかもしれません。
漫画描きとして、テーマに何らかのメッセージをこめることもできるでしょう。
漫画を描くときはテーマを1つ決めて、それを中心において物語を考えると作りやすくなります。
以下の記事では漫画作りにおけるテーマについて書いています。
読者がキャラクターの感情を理解できるように描く
漫画を作るときは、キャラクターの感情の変化を読者がわかるように描くのがコツです。
読者は漫画のキャラクターの物語を読みます。
キャラクターは物語のなかで一喜一憂することでしょう。
そのキャラクターの気持ちについていけないと、読者にとってよくわからない漫画になりかねません。
読者がキャラクターの行動や感情に共感すると物語を最後まで読みたくなるので、ここは重要な点です。
キャラクターの感情の変化に注目して映画やアニメなどをみると、感情の変化を描くときの参考になりますよ。
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映画やアニメなどを見て参考にする
独学で漫画を描く方法のヒントは、映画やアニメ、ドラマなどにたくさんつまってます。
物語の展開の仕方、登場人物の絡み方、冒頭や中盤、クライマックスの演出法、キャラクターの感情の変化など、注目すべき部分がたくさんあります。
例えば良かった映画のシーンを絵に描いてみるというのもよいでしょう。
なぜこのシーンが良かったのかを考えてみるのです。
優れたアニメやドラマ、映画などを見ることは、ぼくが漫画を独学するときにとても役に立ってきました。
●「どのように視聴者の興味を引いているのか?」
●「このシーンを使う意味って何なのか?」
●「シーンごとのキャラクターの配置の仕方って意味があるのかな?」
などと考えながら見ることで、独学で漫画を作るヒントになります。
キャラクターを作る方法
独学で漫画を描けるようになりたいなら、キャラクターの創作方法を知ることも欠かせません。
独学で漫画のキャラクターを作るなら、やっぱり名作といわれる本やアニメ、映画などに触れて、面白いキャラクターを研究してみるとよいですね。
たくさんの作品に接して、個性的なキャラクターとはどういうものなのかを把握するのです。
印象に残るキャラクターの特徴を調べてみるのです。
いろいろなキャラクターの性格を知っていくと、自分ならこんなキャラクターを作りたいと思えるときがくるでしょう。
描いてみたいキャラクターが浮かんだら、あなたのセンスで外見や服装や髪型やアイテムなどを描いてみてください。
また自分や親兄弟、友達などの性格を参考にしたり、混ぜ合わせたりしてキャラクターを作ってみると面白いかもしれません。
キャラクターが思いついたら、そのキャラの人生や趣味嗜好、性格などを履歴書のように書きだしておきましょう。
これをするとキャラのイメージが鮮明になるので、キャラメイキングをするときに役に立ちます。
以下の記事では漫画のキャラクター作りをするときにとても勉強になる本について紹介しています。
キャラクターを作るコツ
面白そうなキャラクターを作るコツは、性格や特徴をちょっと誇張することですね。
例えば花粉症のキャラクターなら、告白するときも食事するときも寝てる時も年がら年じゅうくしゃみをしているとか。
ちょっとした性格、特徴も、誇張するとおかしさがでてきます。
ドラゴンボールのベジータだったら、潔癖なほどにプライドが高いですよね。
はっきりした性格があると、読者がそのキャラクターを覚えやすくなります。
ユニークなキャラクターの性質を強調してみるのです。
またキャラクターに意外なギャップをつけるのも良いでしょう。
例えば普段はクマのように強い人なのに、カエルを見ると飛びあがって驚くとか。
そういう意外なギャップに読者は面白みを感じたりするものです。
以下の記事ではぼくがよく漫画のキャラクターを作るときの方法について書いています。
遠近法について
漫画はキャラクターだけでなく、背景も描けるようになりたいですね。
独学で漫画の背景を描けるようになるには、遠近法による絵の描き方をぜひマスターしましょう。
遠近法は人間や物体、動物に対してもかけられるので、覚えると立体的な絵が描けるようになります。
遠近法とは遠くにいくほどものが小さく見えていくように描く、描き方です。
英語でパースペテクティブ(Perspective)、略して「パース」ということもあります。
遠近法には
●1点透視図法
●2点透視図法
●3点透視図法
があります。
以下から遠近法の描き方をそれぞれ見ていきましょう。
1点透視図法
1点透視図法は正面からみた構図で1つの消失点がつけられて、奥へ向かうほどものが小さく見えていく遠近法です。
1点透視図法は対象物が正面あたりから見えているときに使えます。
1点透視図法を描く方法
1.どの高さから見える構図なのかを決めるアイレベルを引きます。
アイレベルは視点の高さをあらわす線なので、どこに引くかによって対象の見え方が変わってきます。
高い場所から見下ろす構図ならアイレベルを高く引き、低い場所から見上げる構図なら低い場所に引きます。
2.アイレベルに対して、消失点を1つおきます。
この消失点へむかってものは小さくなっていきます。
3.消失点へむけて奥行きの線となるパース線を引く。
4.パース線を基準にして、背景の絵などを描くと奥行きが表せます。
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2点透視図法
対象物が正面から見えず、角から見えている場合は2点透視図法を使います。
2点透視図法ではアイレベルに対して2つの消失点をとり、それぞれの消失点からパース線を引いていきます。
2点透視図法を描く方法
1.アイレベルの線をひきます。
2.アイレベルに対して2つの消失点をおきます。
2点透視図法の消失点はなるべく離しておいたほうが、自然なパースのついた絵になります。
消失点が近すぎると、急角度の不自然な絵になってしまうのです。
3.2つの消失点から斜めのパース線を引いて、交差させます
4.二点透視図法でできたパース線を基準に背景などの絵を描きます
3点透視図法
3点透視図法は、2点透視図法に高さのパースを加えた遠近法のこと。
対象物を見上げるアオリ構図や、見下ろすフカン構図のときに使えるのが3点透視図法です。
3点透視図法は左右の奥行きにくわえて、上下に対しても奥行きが使えるので、立体的な場所を描きたいときなどに使用するとよいでしょう。
3点透視図法を描く方法
1.アイレベルに対して2つの消失点をおき、消失点から出る斜めのパース線を交差させます。
これで奥行きのある図形が描けました。
2.1でできた図形に対して上か下に、高さを表す3つ目の消失点をおきます。
この図では上に3つ目の消失点をとっています。
3.高さをあらわす3つ目の消失点から、1で描いた図形の角に対して斜めのパース線を引きます
4.3点透視図法でできたパース線を基準にして、背景などを描いていきます。
3点透視図法の3つめの消失点はアイレベルに対して垂直に入る線上にあります。
この線を鉛直線(えんちょくせん)といいます。
3点透視図法を使って対象物を描くときは、鉛直線上に物体を通して描くようにしてください。
物体の内部に鉛直線が通っているように描くということです。
ぼくは初め遠近法の描き方がよくわからなかったので、フリーハンドで適当に遠近法をつけていたことがあります。
しかし以下の遠近法に関する本は分かりやすく、詳細にパースがついた絵の描き方がのっているので、とても参考になりました。
遠近法について詳しく知りたい方はこちらの本をおすすめします。
漫画を独学で描くために専門学校は必要?
漫画を独学で描けるようになるために漫画系の専門学校へ行く必要はあるのか?と思う人がいるかもしれません。
ぼくの意見としては、全く必要ないですね。
漫画の描き方の本は世にたくさんありますし、インターネット上にもいろんな人が書いています。
わざわざ専門学校に行かなくても、漫画を描く方法はわかるわけです。
さらに漫画をうまくなる秘訣は作品を描いて、実践レベルで試行錯誤していくことなので、描かないことには始まりません。
専門学校にいけば同じ志を持つ仲間や指導してくれる先生がいたり、漫画業界の人と関われるかもしれないので、その辺はメリットがあるでしょう。
独学で漫画を描くなら今の時代ネット環境があるので、SNSやブログなどに自作の漫画をのせて、直に読者の反応を見るのが一番学びになりますよ。
生の読者の反応が得られるっていうのは、痛い思いをするかもしれないけど、同時にものすごく重要な発見になります。
描いた漫画を人に読んでもらい、コメントをもらうことでどうしたら面白くなるかの方向性がつかめてくるでしょう。
そう考えると独学で漫画を描くためにわざわざ専門学校に行く必要性はないと、ぼくは思います。
漫画をまずは1作品完成させる
漫画を独学で描けるようになる方法を知りたいというとき一番大切なのは、1つの作品を完成させることです。
漫画はアイデアの企画から絵を描いて仕上げを施すまで、たくさんの作業が必要になります。
これら漫画を作るという体験を実際に体験してみるなかで、自分は何が得意でどんな練習が必要なのかが分かってきます。
漫画を描きだしたはいいものの、最後まで描ききらずに終わっちゃった人がいるかもしれません。
でも漫画は一つの作品単位で評価されるものなので、まずは作品を描き上げられるようになることが先決なのです。
漫画を1本1本描きあげながら、自分なりの描くテクニックを習得していきましょう。
漫画を独学で描けるようになりたいならこんな方法もあり!
ここまで漫画を独学で描けるようになる方法を書いてきましたが、最後にもう一つの方法をご紹介します。
それはプロの漫画家佐々木慧氏の「初心者のためのマンガ講座 プロが教える漫画の描き方 41日間プログラム」です。
漫画を描いたことがないド素人の人でも、投稿、持ち込み、アシスタントができるレベルまで、たった41日間でなれる方法が販売されているのです。
内容は上手に漫画が描けるようになるためのマニュアルの他に、佐々木慧氏が実際にペンを持って描いてる映像などが入ったDVDが3枚ついています。
プロ漫画作家の貴重なノウハウが自宅で簡単に学べて、実践レベルのテクニックが盗めるとのこと。
「独学で漫画を描いていこうと思ってるけどちょっと不安だな」
「専門学校や塾に入りたいけど、お金が高いからな~」
なんていう悩みを持つ人はチェックしてみると良いかもしれません。
⇒★初心者のためのマンガ講座★ プロが教える「漫画の描き方」41日間プログラム
初心者のためのマンガ講座の評判、口コミ
ここでは初心者のためのマンガ講座 プロが教える漫画の描き方 41日間プログラムの評判、口コミを見ていきます。
45歳になるわたしは、やや遅いんですが漫画家を目指したいと思いました。
絵を描くのは得意だったのですが、絵を描くのと実際に漫画を描くのとでは違うことが分かりました。
この講座では初心者が漫画を描くための手順をケースバイケースで教えてくださるだけでなく、佐々木先生が実際に漫画を描いている映像を見ながら学べます。
なので年齢からくるハードルは気にならないし、自然に漫画の描き方が頭に入ってきました。
今ではとても楽しく漫画が描けるようになってうれしいです。
本を読んだりして漫画の描き方を独学で学んできたのですが、この講座を受けたおかげで、漫画道具の使い方がわかったりなどたくさんの発見がありました。
またこの講座を受けてから、人間や背景のデッサン力だけでなく、物語作りやキャラクター作りの点でも仲間にほめられるようになっています。
もっと漫画をうまくなって、新人賞をとれるようになりたいですね。
わたしはとある漫画家さんの元でプロアシスタントをしているのですが、ある時から将来的な不安を抱えるようになりました。
自分が向かう方向性が分からなくなり、スランプに陥ってしまったのです。
しかしこの講座のおかげで、漫画家の先生に面と向かって「教えてください!」と言えるようになりました。
真剣に漫画家になろうと目指していた自分に立ち戻れたような感じです!
ほかには、趣味として漫画を描けるようになりたい人に向いた教材だという意見もありました。
また本気で漫画家を目指す人にはそんなに参考にならないかも、という声もあがっています。
プロの漫画家が実際に描く映像をみれるので、漫画の描き方や道具の使い方などが直感的に分かりのは、初心者にとってありがたいですね。
プロのアシスタントさんも利用しており、漫画作りに欠かせないキャラクターや物語作りも学べるようです。
漫画を独学で描けるようになるために必要なことは、描くことです。
実践で漫画を描き、その過程でいろいろとテクニックを吸収していく。
そんなときに参考になるかもしれない教材なので、興味のある方は以下のリンクをチェックしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!