アイデアが出てきたら、それをいかにして創作に結び付けるのか?
創作の対象は色々あります。
漫画でも小説でも映画でも…
ここでは漫画とアートを組み合わせて創作活動を行う粕川が、アイデアを四コマ漫画につなげて創作する方法を書いていきます。
今回筆者は「おっぱいを見ちゃった」というアイデアを、創作につなげようと思って漫画を描きました。
なのでまずは四コマ漫画「おっぱい見ちゃった」を掲載しておきます。
Contents
四コマ漫画のアイデアを水増しするとストーリー漫画の創作につながる
四コマ漫画の創作は普通のストーリー漫画の創作と根本は変わらない。
僕は四コマ漫画を作るとき、「起承転結」という型に当てはめてアイデアを創作に繋げます。
「起承転結」は作品によって順番が入れかわることがあるけど、基本は「起承転結」の順が作りやすいですね。
「起承転結」というのは最もシンプルな物語の構成。
だから四コマ漫画を水増しするとストーリー漫画にもなるのです。
四コマ漫画を水増ししてストーリー漫画にする時に使うのはこんな要素~
●キャラクターの人数を増やして、物語に人間関係を絡める
●エピソードを増やす
●主人公に「悩み⇒葛藤⇒問題解決(変化)」の公式を当てはめる
●見せ場のシーンやセリフを用意して、適当な場所に配置する
●ストーリー漫画を描くにあたり、テーマを設定する
四コマ漫画のアイデアに上のような水増しを加えることで、ストーリー漫画の創作につなげることも出来るのです。
例えば四コマ漫画「おっぱい見ちゃった」のネタを水増しすれば、32ページの読み切り漫画にもなる。
バカオが見たのは「誰の、どんなおっぱいなのか?」という謎を探求するミステリー作品にも出来る。
「バカオが見たおっぱいは”呪いのおっぱい”であり、これを見たものは1か月後に必ず死ぬ」というホラー漫画にすることも出来ますね。
四コマ漫画は、要素の水増しを行うことでストーリー漫画に変えることが出来るのです。
つまり四コマ漫画は、「漫画創作の基本」。
四コマ漫画を作り慣れたら、「いかにアイデアを水増ししてストーリー漫画の創作に繋げるか?」を考えていけば、物語のある漫画を簡単に作ることが出来るようになります。
アイデアをどう四コマ漫画の創作に繋げたか?
ここから僕が「おっぱい見ちゃった!」のアイデアを漫画創作に繋げた簡単な方法ついて書いていきます。
まず浮かんだアイデアが「おっぱいみちゃった!」と言って赤面するバカオの映像でした!
漫画や小説の冒頭はいかに読者を作品に引き込むか?を考えて、思わず次を読んでしまうような展開を持ち込むのは定番ですね。
なので「バカオ(主人公)が誰かのおっぱいを見ちゃった、誰のおっぱいを見たの?」という引きを考えました。
「おっぱい見ちゃった」って、男性諸氏なら気になる言葉でしょう。
では一コマ目でアイデアのフックをかけて、次にどう創作したのか?
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【アイデアを漫画創作につなげるには】ラストのオチを先に考える
アイデアを漫画創作につなげる方法の一つに「オチを先に考える」があります。
1コマ目の展開を考えたら、それがどう落ちるのか?の4コマ目を考えるのです。
読み切り漫画の物語なら主人公やテーマを決めたら、クライマックスやオチを先に考えるということ。
1コマ目と4コマ目の展開が決まったら、それを繋げる2、3コマ目を考えるというアイデア創作術です。
これを行うときは、1コマ目と4コマ目に落差があるほうが漫画に意外性が増します。
【アイデアを漫画創作につなげるには】構成の順番にとらわれない
「おっぱい見ちゃった」のアイデアを考えた時、「起⇒承⇒転⇒結」の順番で創作したわけではないのです。
初めに「起⇒結」のアイデアを出したうえで、間の「承、転」を考えました。
漫画を作るとき「起承転結」などの型にとらわれるのではなく、まずはアイデアが大切だということ。
僕は初めにアイデアを生み出して、それを起承転結や三幕構成に当てはめて漫画を創作しています。
三幕構成とは読み切り漫画やストーリー漫画創作の時に使う構成のこと。
漫画を創作する時は「起⇒承⇒転⇒結」の順番で創作する必要はないのです。
まずは自分が面白いと思ったアイデアを大切にし、それを「起承転結」や「三幕構成」にあてはめることで、漫画の形にして行けばよいのです。
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【アイデアを漫画創作につなげるには】転の考え方
「起承転結」の「転」といえば、それまでの物語の流れに変化が起こる場所。
先ほど書いた「物語の冒頭とラストを先に考える創作法」において「転」はどう創作すれば良いのか?
「転」はラストのオチを強調するような展開にすると良いでしょう。
初めに「1コマ目と4コマ目」を決めているので、いかに4コマ目のオチが引き立つように「転」を描くが大切。
「おっぱい見ちゃった」では1,2コマ目でバカオが「おっぱい見ちゃった!」と絶叫していたので、「どんなおっぱいを見たのか興味津々な」キャラを出すことで「転の変化」を描きました。
この3コマ目はおとなしい「転」の描き方でしょう。
アイデアを出す人によって、どんな展開にも出来るはず。
「アイデアをいかにつなげて創作するか」という点に個性が出るんですね。
漫画はアイデア次第でどんな展開にでも持っていけることが魅力の創作!
「初めと最後のオチ」を決めたら、オチが引き立つような3コマ目「転」を考えることです。
ただし上は四コマ漫画を描く一つの方法であり、「転」にクライマックスを持ってくるという考え方もありです。
状況に応じて自由に創作していきましょう。
僕の頭の中には初めから「マウンテンゴリラのおっぱいを見たバカオ」というイメージがあったので、4コマ目のオチはそこにつなげてみました。
四コマ漫画のアイデア出しの最後に
「おっぱい見ちゃった」の四コマ漫画のアイデアが創作にむすびつく過程を復習します。
1:まず初めに、1コマ目のアイデアを出した
2:一コマ目に対して、オチとなる4コマ目を考えた
3:「初めと最後のオチ」を「起承転結」に当てはめて、「転」を考えた
この場合「転」の役割は「結」のオチを引き立たせること
4:最後に「承」(2コマ目)を考えた
「起承転結」などの構成にアイデアを当てはめる時は、順番は自由で良いのです。
まずは漫画のアイデアを発想することが大切!
また四コマ漫画を水増しすることで、ストーリー漫画にもなります。
四コマ漫画はストーリー漫画の「最も単純な物語の骨格」なのです!
以下の記事には四コマ漫画の描き方や発想法に関する記事が載っていますので、あわせてご覧ください♪
さあ、あなたの独創的なアイデアを創作につなげてみよう!